チームバチスタの栄光、読了
12/5(金)晴れのち雷雨(なんたる天気か)

珍しく一日読破パターンではなく、時間を見つけて少しずつ読んでいた「チームバチスタの栄光」が本日読了。
テレビドラマ版にハマリ、映画版はすこぶる評判も悪く(そもそも男の主人公を女にしてしまう意図がわからない)見る気もしないが、原作は読んでみたかったという動機。
一人称視点で進んでいくため、主人公の見ていない部分は読者も知らない。
というわけで、読者も一緒になって事件に巻き込まれていく感覚。
しかしこのボリュームをよくテレビ版はふくらませたと思う。
今の時点ではすばらしいデキ。
ただ原作とラストを変えているというので、あからさまにチープな結末にはしてほしくないと祈るばかり。
たしかに「動機無き」がもっともセンセーショナル且つカンタンに作れるプロットで、逆にきっちりとした伏線とミスリードをちりばめてさらに動機も描くとなると、もはや犯人はあの人しかいないじゃないかとテレビ版の先はおおよその見当がつく。
それがいいのか悪いのかは演出にかかることだし、第一未見なのでどうなるかは見てのお楽しみ。

というわけで原作は、強烈なキャラクターに引っ張られて最後まで楽しく読めました。
犯人は知っていたし動機もわかっていて、ミステリーとしてはもっともつまらない読み始めだったのだけど、それでも読ませてくれるのは表現力というより舞台設定とやはりキャラクターの魅力。
田口、白鳥のコンビは読了後もしばらく忘れられそうにない。
テレビ版の配役は、さすがにビジュアル向けにソフトにしてあるけど、うまく昇華しているように感じた。一方で未見の映画版は配役の写真を見ただけでゲンナリする。それなのに映画は第二弾が政策決定したらしい。邦画界のシステムは理解を超えている。

それにしても今日は朝は温かな日差しの晴れ、昼になりにわかに雲がたなびいてきて、気付いたらポツリポツリ。そのうち突風とともに雨脚が強くなり、雷鳴すら轟く。雨が止むと気温をそのまま流してしまったかのごとくの肌寒さ。こりゃあ体調崩すよ。気をつけよう。

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【2008/12/05 23:24 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
第15回日本ホラー小説大賞の受賞作品を読む
11/26(水) 晴れ(洗濯日和)

というわけで、ここから読書感想文。
思えば中学の頃とか、感想文苦手だったなあ。
というより、本を読むこと自体におもしろさを見いだせなかった。
ライトノベルが無かった時代。いや、でもソノラマ文庫くらいはあったと思う。
SFや伝奇ものとかいくらでも読めただろうに。
とにかく活字に興味がなかった。だからといってマンガばかりというわけでもない。
マンガは小五だかで国語の教科書に出てきて、それからはじめてドラえもんを読むようになった。
その流れでコロコロを買ったり。あの厚さで330円だったかな。あれはありがたかった。
中学の頃、特に中二は学校が楽しくて楽しくて仕方がなかった。
いまでこそ中二病的なセカイ系に拐かされたりもするけど、当時は実生活がなによりで本どころじゃなかった。あとゲーセンがおもしろかったね。

そんな自分が小説を好んで読むようになったのは浪人、大学の時期。
特に大三で出会った同級生の影響が色濃く、彼が薦める本を次から次へと読んだ。
アンテナが似ていたのか、それとも単に影響を受けたのかはわからない。
それまでクラッシャージョーかダーティーペアくらいしか読まなかったのに、そこで裾野が広がった。

その後社会人になり、通勤時間というひどく退屈な時間を有意義に消費するため、本を読むという選択肢を選ぶ。
戦記ものや諜報ものを好んで読んでいたけど、電車の中刷りで興味を持ったものを買ってみることにしてジャンルの偏りが多少緩和され、先入観から「この手のタイプは読まない」は徐々に薄らいでいった。

通勤が徒歩になったここ数年。読む数はめっきり減っていた。
それでも乱歩賞受賞作には目を通すことにして、かろうじて活字の世界とつながっている感じだ。
そして買ったその日に一気に読了するクセがついていく。
翌日の車中のお楽しみという繰り越しがない分、短期決戦で読み終えないと挟んだしおりは永遠に動かない。
時間はあるようで、実はない。いや、上手に捻出できていないだけ。仕事とプライベートを切り替えるスイッチがなくなったため、あいまいすぎておちおち本を読めなくなった。

そんな中、久しぶりに興味を持った本を購入、一気読みした。
まずは長編賞の「粘膜人間 飴村 行」。
スプラッター描写がすごいとのことで興味が先行し読み始めたが…。
たしかに舞台背景はおもしろい。
でも高千穂遙や夢枕獏を読みあさった高校時代、大学時代に読んだ「フルメタルジャケット」の狙撃シーンの執拗な描写に度肝を抜かれ身としては、やや拍子抜けした。
文章で痛みを伴わせるには、経験則をなぞってらればいい。
でも経験したことのない痛み−例えば日本人なら銃撃されることはまずない−を、どうやって読ませるか。
そう言った意味で「フルメタルジャケット」のラストシークエンスは、なんだかとんでもないものを読んでしまったという印象が強かった。
そして「粘膜人間」には、そこまでの破壊力はなかった。
けっしてつまらなくはない。
でも好みじゃない。
ただタイトルで買わせるのは勉強になった。
ちなみに紀伊国屋で手にこそ取らなかったけど気になったのがSM青春小説とかいうの。
「私の奴隷になりなさい」だったかな。
タイトルって大事だわ。

口直しというわけではないが、今回のメインディッシュ「トンコ 雀野 日名子」の表題作トンコを読む。ページ数にして60ページ。
のっけから文体がどこか懐かしい感じ。
昭和文学のよう。
ひじょうにたんたんした文体で、動物好きのわたしには堪える内容。
ドッグランのくだりでズキンと来た。
そしてラスト前のセリフの温かさにこみ上げてきた。
二度読むことはないだろう。
でも手元に置いておきたい。そんな小説。
ホラーというよりファンタジー。
雑誌「ダヴィンチ」に作者コメントがあって、それを読んでしまったのでおおよその見当はついてしまったけど、それでもズキンとくる小説。

ここ数年でベストは相変わらず「となりまち戦争」なんだけど、次元は違うけどベクトルは同じで好きな作家になりそう。でもあと表題以外の短編が未読なので、評価変わるかもしれない。

ジョー・ヒルは明日以降に持ち越し。

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【2008/11/26 23:24 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
寝てるか本を読んでるか
1/20(日) くもり(冷え込む)

昨夜は22時半に寝て、一応朝起きて鬼太郎は見たものの、寒さに勝てずそのまま再び布団の中へ。
うつらうつらとしていたら昼を過ぎてしまいましたとさ。
これでは終日寝ていることになってしまうということで、午後は読書。
先日読んだ「海の底」の作者の前作品「空の中」を読みふける。
今回も怪獣もの(と自衛隊)。
途中、やや中だるみを感じさせる分量ながらも、ラストスパートは心地よく一気に読み切りました。
キャラが少々お約束すぎるのは、まぁわかりやすくていいのかな?と。
個人的には「海の底」の方が好き。
だからといて、読んで損した、つまらなかったというわけではない。
充分すぎるほど楽しめました。
「図書館戦争」も読もうかな、この際。

というわけで寝てるか本を読んでいるかの二択な日曜。
頭が微妙に重いのは一気に読んだせいか、それとも寝過ぎのためか?
【2008/01/20 19:21 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
海の底
1/11(金) 晴れ

午前中に郵便局や事務所での用事を済ませて、ほの暗い気分の午後、借りてきた本を読み始めました。
「海の底 有川浩」
ちょっとした厚みのハードカバーでしたが、時間にものを言わせて一気に読破。
それだけおもしろくて先が気になったってことなんですけど。
先日同様にして借りた「リアル鬼ごっこ」はものの1時間ほどで読むのを止め、借り物でなければ投げ捨てるほどダメダメだったんですが、今回のチョイスはよかった。
怪獣ものです。
なぞの巨大エビが群れをなして横須賀に上陸。たまたま居合わせた潜水艦乗組員二名が子供たちを潜水艦に避難させて…というのは話の筋道。
この手の怪獣パニックものだと、むやみやたらに人が死ぬんですが、その点でもうまく処理していて、とても好感が持てました。
いや、半日かけて読んだ甲斐がありましたわ。
おもしろかった。実に人間味あって、ホントおもしろかった。

だもんだから、ほんの少し気分がリカバー。
あと事務所に届いていた年賀状に目頭熱くなりましてね。
とみに笑えないのに涙腺は弱くなってます、ハイ。
ありがたいことです。
【2008/01/11 19:12 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
真っ赤なスカーフ
8/16(木) 晴れ(最高気温越えて40度に)

今日の仕事内容。
事務所に届いていた暑中見舞いの返事用の画像をやっとこ製作、はがき買いに外出。プリントアウトしたら黄色が出ていなくて号泣(4枚中2枚失敗)。

夜中の最低気温が29度の東京温室。
ほど近い練馬では午前10時で37度越え。
熊谷では40.9度と観測史上初だったそうで。
おそらくそんな一番暑い時間に外出しましたが(はがき買うため)さいわいにも曇天だったため、昨日よりマシじゃね?な感想。
ようは33度だろうが37度オーバーだろうが、もはや「暑い」にはかわりなく。

温暖化の影響が声高に叫ばれてますけどね、それを伝える研究員がスーツにネクタイじゃ説得力無い。
いたずらに終末思想を植え付けて「じゃあ、個人レベルでなにをすればいいのよ?」の提示無し。
なんで、報道ステーションは「もう日本は(地球は)終わりなのかもしれません」色を前面に出すのだろう。
テロも無くならない、地球規模で暑い。
結局はすべてが対岸の火事で、エアコンの効いた平和な食卓で「あら、たいへんねぇ」ですんじまう。
北極の氷が30年前倒しで溶けようが、記録的猛暑になろうが、日が沈んでも気温の下がらない熱帯夜だろうが、しょせんおれらは真っ赤な地球でヤマトを待つ身程度の存在。
ぼくが温暖化阻止する!とエアコン消して寝たところで、ベッドの中で熱中症になるのが関の山。
ならばエアコンの設定温度を上げて、その分扇風機なんか使って、そこそこ冷えた空気を循環させた方が現実的じゃないの。


そんなささくれだった気分なんで、今日は読書dayにしました(時間軸はずれてるけど)。
先日買った「間宮兄弟」を読破。
現実問題とシンクロさせるのもアレだけど、間宮兄弟のように小さな小さな世界でつつましく生きるのが、一番幸せだと思う。
すったもんだに巻き込まれた間宮兄が、なかばやけ気味になってビールを飲むシーンがあるんだけど、その描写が秀逸すぎる。
『こんなときでさえ誠実においしい』
劇的に何かがあるわけでもなく、それでいてキャラクターたちが交錯し、話が進んでいく。
緻密な描写じゃないのに、それぞれの人物像はハッキリと形が浮かび上がり、とても個性的。
押しつけがましいメッセージ性も、重苦しいテーマもなく、平凡な日常なのに、読み進んでしまう魅力。
それにしても、よく映画版はこの小説のテイストを映像化したもんだと思う。
唯一違うのが、小説版ではあくまでちょい役だった葛原依子先生をピックアップしている点。
ただ、これも直美ちゃんとの対比が効いていて、いい昇華だった。

やや鼻につく演出もあったけど、あの映画は小説を実にうまく消化して、再構成したと絶賛したい。
結末(あのたらいオチではなく、クリスマスイブにメール着信)で終わらせたのも秀逸。
だからといって小説がつまらないわけではまったくなく、こっちはこっちでかなりおもしろかったです。
なにより、この猛暑日にエアコンのタイマーが切れても夢中になって読めたくらいだから。

難しいとは思うけど、この手法、かなり気に入りました。
何気ない平凡な日常なのに、劇的なドラマもないのに、しかし確実におもしろい。
誰も死なず、誰も悪くない。
そうだよ、ある日の出来事って案外そんなもんじゃん。
「間宮兄弟」、珍しく映画も小説も両方よかった!
【2007/08/16 23:04 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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