となり町戦争
5/4(水) 天気 晴れ(さわやか)

昨日新宿に行ったおり、高円寺近辺では売っていなかったハードカバーを見つけ購入。
というわけで、なんとなく体調もすぐれなかったので外出せずに読書DAY。
つーか先週、高熱ダウンしたばかりだというのに、この風邪ぽい症状はなんだ?
やはり扁桃腺かも…。
もはや未練も何もなく、授業に支障のない時期に取ろうと決意。
それにしても原因らしい原因が分からず、気分が悪いです。

で、久しぶりに作者の印税貢献となったハードカバーなんですが、結局半日くらいで読破。あいかわらずむさぼるように読んでしまい、後日に回すことをしない損な性格。

さて内容なのですが、ある日となり町と戦争が勃発。そこに巻き込まれていく主人公というもの。
ただしいわゆる戦争活劇ではなく、主人公はラストではじめて戦争の傷みを実感する。
これがもう…。
なんともゆるやかに抑揚なく進んでいく話でありながら、戦争の悲惨さを見事に体験させてくれました。
不覚にも主人公に感情移入しすぎて読了後、なんともやりきれない気持ちでいっぱいになってしまった。
今年1月に初版で、私の買ったのは5版(しかも3月の日付)。
小説すばる新人賞受賞作品で、三崎亜紀という作者のプロフには生年月日と卒業大学名しかない。

ヤンジャンに載った広告(発行元が集英社なので)のそのタイトルと、シュールなあおり文に引き寄せられた私でしたが、これは本当にいい出会いでした。
戦争の悲惨さを実感させるべく、近しい人や自身の死によって描かれた戦争物はずいぶんと読んだり(映画などで)見たりしましたが、今ひとつ実感がわかなかったというのが正直な感想です。
しかしこの「となり町戦争」は、たしかに戦争の悲劇をまざまざと見せつけてくれました。
「あぁ、そういうことなのか」と。

変わらぬ日常にある日突然入り込んでくる戦争。
主人公巻き込まれ型のお話では、王道的な筋道です。
しかしこの小説の主人公は、最新鋭ロボットを操るエースパイロットになるわけでもなく、歩兵として最前線で血みどろの白兵戦を繰り広げながら歴戦の勇士になっていくわけでもありません。
それでも戦争の悲劇を、読者に体験させてくれます。

先だって読んだ「家族狩り」は家族をテーマにした長編サスペンスで、手に汗握る展開がおもしろく一気に読破しました。
しかし今回の「となり町戦争」は、いわば韓国映画「おばあちゃんの家」のようにゆるやかに日常を描きつつ、話が進んでいきます。ジェットコースターではなく、さながら観覧車のように。

私のようなちっぽけな読者でも作者に敬意を払う意味で、キチンと本屋で買ってよかったとつくづく思います。
感想が「すごいんだよ」しか出ないのは、ホント久しぶりです。

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【2005/05/04 00:04 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
色男映画2本ハシゴ
5/1(日) 天気 晴れのち曇り(割とさわやかかも)

今年のGWを長期たらしめているゆえんの本日日曜。
ユナイテッドシネマとしまえんが駐車場改装し終わり、1本あたり3時間無料で置けるとわかった上に、ちょうど見たい映画がかかっているとなれば行かない手はないです。
日曜ですが8時には目を覚まし、軽くパンと牛乳を流し込んでいざ、としまえんへ。

1本目は9時45分からのキアヌ・リーズス主演「コンスタンティン」
CMや予告を見る限りメイトリックス臭ぷんぷんで、はてどうなるか?と思いきや、全くの別物。
ただわたくし、キリスト教文化にとても疎いため、天使やら悪魔やらの仕組みが今ひとつ入り込めませんでした。
ガブリエルという天使が物語序盤で登場するのですが、私の持つ天使のイメージは「天使の輪」に「白いケーブ」「白い翼」だったので、いきなり「黒い翼」を広げられたときに「こいつは堕天使なのか?」と混同(案の定間違い)。
でも、大魔王のビジュアルイメージはけっこう好きでした。
というより、ラストシークエンス以外かなり退屈だったので、小生自身ルシファーに救われた気分です。
実は内容についてなんですが、あくびが数回出てしまったことと、次に見た韓国映画の印象が強烈だったので、正直ほとんど覚えていません(苦笑)。

家族連れ、カップル(なにせロケーションがとしまえん真ん前なので)でごった返すマックで、独りマックチキン2つに100円ドリンク(お茶)を肩身の狭い思いで食べつつ、次の映画の時間つぶし。

で、次は13時15分からの「甘い人生(原題はa bittersweet life)」
韓流四天王イ・ビョンホン主演映画で、日韓ほぼ同時公開という念の入れよう。
確実に韓流マダムばかりの劇場は想像するにたやすいけど、監督があの「クワイエット・ファミリー」や「反則王」のキム・ジウン(最近作のホラー「箪笥」は未見)で、かつ内容がノワールなら行かないわけにはいきません。
元々イ・ビョンホンは「JSA」でかなり印象よかったし。

さて内容なのですが、最近見た韓国映画(といっても公開は2年前)「復讐者に憐れみを」もそうでしたが、観客の想像力で補わせる箇所が多分にあるんですよ。
全部セリフで説明するダメ邦画とはエライ違いで、このあたりが私の韓国映画好きたるゆえんなのかもしれません(というよりその監督がたまたま韓国映画界の人なのかも…)。
CMでは「究極のラブストーリー」なんてコピーで観客動員を計ろうとしてますが、中身は全然違うのでそれを期待するとダメ映画になりそうです。
ラストスーツにネクタイ、そして拳銃で乗り込むシーンは、「男たちの挽歌」のチョウ・ユンファを彷彿とさせますが、香港映画と違いやたらと湿度が高いです。
すなわちスッキリしない。
単純な復讐劇でもないし、誰かを守るためでもない。なにか男のプライドとプライドのための果たし合いといったカンジなのにもかかわらず、香港映画のように痛快なオチではないんです。
血の出方がリアルというのもあるんですが、とにかく痛そうなんですね。
蜂の巣になっても死なないチョウ・ユンファとはエライ違いで。
今にも事切れそうな、顔面蒼白(しかも唇にチアノーゼでてるし)なイ・ビョンホンは、悲壮感漂いまくりで、それでもかっこいい。
男の小生でも”ジュンときちゃう”くらいです(ホントはきてません)。
気づけば2時間、スクリーンに釘付けであくびも出る間がありませんでした。

ただ残念なのが、帰りしなにパンフを買おうと売店をのぞくと、なんと700円!
韓流マダムの財布は潤沢でも、私の昼飯はマックチキンx2+お茶の300円でしたし、ここは断腸の思いでガマン。
韓国映画はホントいい役者がそろっていてうらやましいですよね。
予告で流れて失笑ものだった「戦国自衛隊」やら「亡国のイージス」とか、ある意味泣けてきましたよ…。

テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

【2005/05/01 23:59 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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