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7/1(金) 天気 曇りのち雨(湿度高い)
予告を見ても、雑誌のアジ文(あおり文)を読んでも、我が琴線に全く触れなかった平成版「戦国自衛隊」。 というのも昭和版「戦国自衛隊」は、あの当時のギラギラした角川映画の真骨頂、荒唐無稽なエンターテインメントムービーとしてかなり好きだったりするわけで。 しかも今回はかの半村良原作ではなく、昨今流行の作家福井なにがしのリライトというから、いったい何に期待せよというのか?と。
小生、福井なにがしの「今の日本に対する警鐘」を必ずテーマに盛り込むのがなんともダメで。 「ローレライ」しかり今回の「戦国自衛隊」しかり、そして「亡国のイージス」もまたしかり。 いや、テーマ自体がエンターテインメントに昇華されていれば、なんら問題はありません。 問題なのは、敵役が饒舌にそれらを語ってしまうことにあります。 「キャシャーン」も、キリヤ監督の「闘うとはなんぞや」をあまりに全面に出しすぎたため、散々ぱら叩かれましたが、福井なにがしもどうやら同じ道をたどっているのではないかと(ちなみに小生、「キャシャーン」は映像がけっこう好きで、公開時に2度見に行きました)。
また監督が平成ゴジラの人なので、おそらくゴジラ班によるものだろうと思われる絵作りに、あいかわらずのチープさは払拭できていませんでした。
しかしながら今回、もっともひどかったのは役者陣です。 トム・クルーズですら(いやハリウッドスターはほとんどそうですが)、「宇宙戦争」で逃げ回るうちに夜が更け、日が変わる頃にはかなりの無精ひげが生えています。 当たり前のことですが、ほんの小さなリアリティの積み重ねがあるからこそ、荒唐無稽が生きてくると思うのです。 ところが、日本の役者たちにはそれがない。 なぜなのかはわかりませんが、約3日戦国時代にタイムスリップし、当然シャワーどころか顔すら洗えない状況の中、どうして彼らはむきたてタマゴのような顔つきなのでしょう。 主演の江口某はテレビの「救命病棟」でも同様だったので、ひげの生えない体質なのか?と思いきや、舞台挨拶時ではひげ面。 「プライベート・ライアン」のトム・ハンクスを少しは意識できないのでしょうか? 彼なぞ、話が進むにつれ、まるで顔にかびが生えたような有様でしたよ。 顔はきれい、服は汚れない。とにかく汗くささとは無縁です。 もちろん画面からニオイが漂ってくるのもイヤですけど…。
話自体も、当然昭和版には遠くおよびません。 前作の主演はサニー千葉ですが、彼が次第に理性を失い、もはや昭和には戻れないと感じた彼は戦国時代で生きる覚悟を決め、そして破滅していきます。 主役の行動が実にわかりやすく、それでいて悲壮感を全面には出しません。 近代兵器対サムライ。 なんというエキセントリックなビジュアルでしょう。
リメイク作品が前作を超えられないのは「魔界転生」もそうでしたが、まさしくエンターテインメント性の欠如。 往年の角川映画にはそれがあり、今の邦画界には残念ながらそれがあるようには見えません。 ギラギラとした勢いのある邦画、出来ないものでしょうか…。 予算がないだけが原因とは思えないです。
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