|
11/15(火) くもり(冬。事務所は暖房始動)
午前6時半に届いたリテイク要請メールの中身を見て軽くフラつきつつ(その数30有余。本日中に終わらせましたさ)、先週より通うようになった歯医者に向かいました。 服装はと言えば、いきなりの冬模様ながら元来暑がりのわたくしゆえジャンパー、コートのたぐいは、さすがにまだ早い。 というより出していません。 なので、今月頭に職質された時に着ていた迷彩パーカー(ポリエステルなので前を閉めれば薄手ながら寒さはキッチリとしのげる)と迷彩パンツという出で立ち。
ついた早々、待合室にいたのは足を投げ出したちょっと近寄りがたい雰囲気の御仁。 金色の短髪に雪山御用達なサングラス。重心のがっちりした見るからに…な方です。 知り合いの大工さんも街ですれ違うと完全にヤクザな風格なので、おそらく本職の方ではなく大工か鳶だと思います。 ドアを開ける前にサングラスはずしていてよかったと胸をなで下ろしつつ、ひとつ間を置いて隣に座りました。 手持ちぶさたなのでプリントアウトしたリテイク書類にでも目を通そうかと思ったその時。
「あんちゃん、体重どれくらい?」
そうです、かの御仁からのいきなりの質問です。 反射的に、サングラスに覆われた目を見てしまいましたよ。 で、答えないわけにはいきません。
「ええっと、三桁です」 「110くらい?」 間髪入れないとは、まさにこのときのためにある言葉です。 それにしてもあまりに鋭い読みに、わたくしかなり驚きました。 普通『三桁』と言われても、それ以上の詳細はなかなかわかるものじゃありません。 残念ながら微妙にはずれていたので「いや、そこまではないです」 しかし次に帰ってきた言葉は、そのものずばりの数字でした。 思わず「なんで、わかるんですか! スゴイです。ズバリ当てられたの初めてですよ」 すると、その御仁なにやら照れくさそうに「いやあ、そっち系の仕事なモンでね。わかるんだよ」と実に意味深な言葉。 「スポーツやってるかやってないかは別だけどね、だいたいわかる。あんちゃん、昔柔道とかやってたでしょ?」
たしかに柔道は少しかじったことがある身(右肩を折られて以降あきらめた)としては、今はやっていないと言う意味での「昔」と、そして「柔道」。 もう、わたくし完全にその御仁の手の上で踊っている状態です。 「なんでわかるんですかっ!? 柔道で右肩折られたことあります!」 「ははは、おりゃ占い師だからなんでもわかるんさ」
その後もしばらく談笑したのですが、歯医者の待合室であんなに楽しかったことはいまだかつてありませんでした。 きっと、わたくしのリアクションがあまりに大きかったので、それが逆によかったのかもしれません。 パッと見、本当に近寄りがたい風貌ですが、その語り口は実に軽妙で怖いけどおもしろいおっちゃんでした。 しかもその後、歯医者さんに対してはしっかりと敬語で話していたので、かっこよさ倍増です。 たぶん次回会っても、普通に話が出来そうです。
あーいう人、いいなあ。 それにしても、三桁超えた体重を正確に言い当てられる職業ってなんだ??
|