お断りしますの美学
6/6(金) くもり(にわかに気温上昇)

春先になると、事務所に必ずやってくる新人の飛び込み営業マン。
ゲームなんちゃらと書いてあるから安心して呼び鈴を鳴らして、中から出現するわ、この風体。
人間、誰しも予想し得なかったものが眼前に現れると、顔色に反映されるもの。
ようは完全に出鼻をくじかれた状態でのセールスとなる。
名刺をもらってくるのがどうやら初期の任務らしく、必ず名刺を差し出しつつ「お名刺、頂戴できますか」と言われる。
その際には満腹笑顔で「いやあ、名刺もタダじゃないからもったいないですよ。他にも使えますし、お返しします」と差し出された名刺を突っ返す。
ここでくじかれる新人多数。
それでも名刺を置いていくものもいるが、けっしてこちらのはあげない。
もったいないもの!

相対す場合、確固たる意思表示を持って毅然と「お断りします」と言わなきゃいけないのは、「けっこうです」ではつけいられてしまうため。
わたしの場合は「悪いけど、興味ないのでお引き取りください」と言うことが多い。

では文字のコミュニケーションのメールではどうか?
ただ一言「お断りします」では実に味気ない。
なんだ、こいつ?な印象。

丁重にお断り申し上げ、なおかつ不快にさせない配慮が必要ではないか。
もっとも「いーかげん、うざいんだけど!」という気持ちを込めての断りなら、別にそれでもいいかなと思うけど。

というわけで、この二日ほどお断りメールが届いている。
無視されるよりもよっぽどマシ。いや、本気でそう思っているし、返事にも書いてある。
この瞬間湯沸かし器の絨毯爆撃に、明確な意思表示をもって「お断りします」は、その勇気を賞賛したい。
だからこそ、もう1ステージ「断るときの配慮」を見せてほしいものです。
勇気にプラス配慮があれば完璧だ。
声をかけた側は「ま、しかたないよね」で済む。
そうすればお互い、気持ちよく「お断り」できるじゃないですか?

それはカンタン。
「とても残念だけど、今回のお誘いは受けられない」と残念ぷりをアピールすればいいのさ。
断る理由なんてこっちにはなんもカンケーないし、むしろ断ることに対してのフォローを入れるべき。
女の子が無理な誘いを断るとき「ちょっと今回は忙しいから、また今度声かけてください」と同じ。
「また今度」なんてへたすりゃ一生無いのに、それでも次回につながるように期待を持たせて、相手を必要以上に傷つけずに自身も傷つかずに穏便にコトを終わらせる。
まさしく「お断りの美学」だ。

それにつけても無視を決め込むのは、たしかにもっとも得策ではある。
しかし意思表示がない分、心証は極めて悪い。
空気を読んでよなんてのは、なにもアクションを起こさないヤツに言える言葉じゃない。
部屋干ししたシャツみたいだよ。まったく不愉快だ。
【2008/06/06 11:09 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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