誰も守ってくれない
2/25(水)雨のち曇り(寒いような)
昨夜電話にて本日お休みの連絡をもらったので、この機会を逃す手はないということでシネコンへ。
水曜のため窓口には女性の姿多し。そしてシニア料金の方々。
そりゃそうだ。中年男性が平日の昼に映画を見に来るのは、明らかに不自然。
そんなことを妙に意識してしまい「おっぱいバレー」の前売りを買い損じる。
言えないなあ、「すいません、おっぱいバレーの前売り一枚」とは…。

というわけで、見よう見ようと思いつつもなかなか行かなかったのは、内容が内容だったため。
どう考えても明るい映画じゃないし、結末で気持ちよくすっきりも望めない。
君塚良一は人を不愉快にさせる描写を実に巧みに描き込んでくるので、ここのところの低調っぷりには荷が重すぎるように感じ、どうしても劇場に足が向かなかった。
「誰も守ってくれない」
とりあえず志田未来のプニプニしたほっぺがかわいかった。
…いやいや。
内容はたった三日で人間の心は開かない。
三年たっても、ふとしたはずみでフラッシュバックする。
人は誰かのせいにしていないと、自壊する。
投げ出して、逃げ出しても、カゲのようにつきまとう現実なら、いっそのこと腹をくくって向き合おう。
個人的には、そんな印象だった。

いい映画だとは思う。
見てよかったとは思う。
でも、君塚良一の脚本、監督作品はどうにも好きになれない。
前作「容疑者 室井」もそう。
不愉快な事象を誇張し増幅してぶつけてくる。
これがリアルな現象ですと言わんばかりに。
それプラス演じる役者の芝居力があるから、さらに気分が悪い。
佐々木蔵之介が語った台詞、たしかにその通りなんだけどさ。
なんだろうね、救いがないというか。
現実にはどんなにイヤなヤツでも、そいつに鉄槌が下されることを知るのは稀だし、第一そもそも「イヤなヤツ」というはかりがただの主観だったりもする。
しかし映画は、あきらかにイヤなヤツが登場したら、なんらかのその後を描いてほしいなと。
エンターテイメントとして不愉快を不愉快のまま終わらせるよりも、王道お約束でもいいから。

「容疑者 室井」の時にもそう感じたのに見に行ってしまったのは、彼の選ぶ題材がやはり魅力的だから。
ようは「不愉快に思う」ことこそ、君塚良一の掌で踊っていることに他ならない。
それくらいは計算ずくだろう。

ともあれ志田未来の不安定な15歳、柳葉敏郎のどうみても田舎のペンションオーナー風情、佐藤浩市の二重苦三重苦でがんじがらめなのに逃げることすらできないきまじめさ、松田龍平の松田優作のような目、木村佳乃のミステリアスさと聖母マリアのような包み込む優しさ。どれをとっても役者は最高によかった。

<今日の判定> ×
駐禁切られた。今月は本当にツキがない。
映画で満足したと思ったらこれだ。

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【2009/02/25 21:23 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
20世紀少年 第2章 最後の希望
2/1(日) 晴れ

映画の日なのに、わざわざレイトショー。
そして、このシネコンこんなに利用者がいたんだ、と思わせるほどの人いり。
本来見る予定だった15時の回は珍しく満席。
そしてレイトショー直前の回も、どうやら大入りだったようで、上映開始10分前には入れるはずなのに、入場アナウンスがあったのは約3分前。
席に座ったら、もう予告が始まってしまう。
上映間近に飛び込みした感じか。

人が多いのはよい半面、悪い側面も顔をのぞかせる。
それは上映が始まっても止めないおしゃべり。
基本的に予告編の間は、わたしも目をつぶってガマンする。
正直、予告も楽しみのひとつなので、かなり腹立たしいのだけど。
タイトルロールが始まって、最初のシーンになっても止まない場合は、躊躇無く振り返って注意する。
そういえば前作の時の同じだった。
たしかに友人や恋人と見に来て、原作との違いを話したい気持ちもわからなくはない。
しかしそれはすべてが終わったあと、喫茶店や飯屋、ホテルのベッドでもいいじゃないか。
ここはおまえのうちじゃない。
リビングでDVDを見ているのとは、わけが違う。

そんな出だし。
入りのいいハコだと、なぜか背後でしゃべる輩に当たってしまう。
注意する方だって、当たり散らしているわけではないのでちっとも溜飲は下がらない。
お互い同じ映画を見に来ているんだから、気持ちよく楽しもうじゃないか。

さて映画の感想。
前作がマンガのストーリーをなぞるだけで、しかも実際の芝居だと思いの外わざとらしく見えてしまい、上映時間の長さも手伝って、昨年見た映画でもワースト入り。
ただ三部作を途中で止めるのもなんだし、映画の日なら1kで損失も少ない。
というわけで、今日以外に見る選択肢はなかった。

小泉響子(木南晴夏という方)で九割満足!
マンガそのまま芝居。
あの「ひょえ!」と驚く仕草が、まったく同じ印象。
表情がとにかくよくて、わざとらしさと原作らしさのギリギリ境界線でいい印象に振れている、そんな感じ。
別段、とくに好きなキャラでもないし、お約束の巻き込まれ型なので、後半ではただの背景になってしまっていたのが残念でならないけど、ともすれば退屈になる画面の中、一服の清涼剤だった。
カンナ役のコは、あのはねた髪型がかわいいくらい。でもかわいいから許せる。

それにしても理科室のシーンと復活劇はシンクロしていないと初代「ともだち」の意味が無くなるのだけど、どうするつもりだろう?
二つをmixしたおかげで破綻している気がする…。
退屈じゃなかった分、思い返すとご都合主義で原作のいいとこ取りしたツケがまわってしまいそう。
でも小泉響子がよかったからいいや。

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【2009/02/02 01:09 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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