渇き THIRST
3/30(火) 晴れ(快晴なれど寒い)

パク・チャヌク監督作品に初めて触れたのは、ご多分に漏れず「シュリ」が引き起こした韓国映画ブームに乗して公開された「JSA」。しかしこれは劇場でみることができなかった。たしかタイミングがあわなかったのだと思う。
未見なのにDVDをいきなり買って、後悔した。無理してでも劇場で見るべきだったと。
おそらく「シュリ」「クワイエット・ファミリー」でソン・ガンホの芝居がおもしろく、その流れで「JSA」もチェックしていたのだと思う。
そして次に耳にしたのが「オールドボーイ」。
見た後、あげしく気持ちが沈んだ。映画を見て後を引いたのは、それまで経験がなかったと思う。
実は公開当時、韓国留学生に「オールドボーイおもしろかったよ」と言ったら、この監督の前作が劇場公開されてすぐに打ち切られたんですよ、と教えてくれた。そのタイトルが「復讐者に憐れみを」。
日本では「オールドボーイ」のヒットで、この曰く付きの前作もDVDスルーではなく単館公開された。
ここで「パク・チャヌク」という名前を確実に覚えた。
この監督の作品は必ず見よう、と。
娯楽性が高いわけでもなく、ひたすら「痛い」のだが(そういう描写がある)、なにか気になって仕方がない。
リベンジトリロジー(復讐三部作)二作品を見た後に「JSA」を見ると、どことなく共通項がある気がした。
そのトリロジーの最後を飾ったのが「親切なクムジャさん」。
これは前二作品に比べ、ぐっとシニカルになっていて、残酷なのに笑える奇妙な作品だった。
当然、リベンジトリロジーのセットDVDは買った。
しかし一度も封を開けていない。
あれ、パク・チャヌク監督作品は好きなはずなのに。
あれ、この人のなにがおもしろいんだろう??
新作に期待に胸をふくらませながらも、好きな監督ではあるのに好きな作品名はあげられない。
なんだ、これ…。

監督が起用する役者が好きなのかもしれない。
「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」にはチェ・ミンシク。
「復讐者に憐れみを」、今回の「渇き」にはソン・ガンホ。
シン・ハギュンに至っては「JSA」「復讐者に憐れみ」「渇き」と、もはや常連の域。なぜかソン・ガンホと競演する機会が多いため、自動的に覚えてしまった…。

映画「渇き」の感想を。
印象として、とにかく長い。
途中の中だるみが激しく、思わず時計を見てしまった。しかもまだ一時間以上残っている始末。
だからといってつまらないわけではないから困る。
苦悩する神父ソン・ガンホはどこか悲壮感がなく、これがチェ・ミンシクだったらもっと画が重くなっていたように思う。これは監督の狙いだろう。
ねちっこく生々しいセックスシーンに吸血鬼ゆえの血を吸うシーン。
生臭さがスクリーンのこちら側まで漂ってくるよう。
この生々しい痛さ(生きている人間ゆえの)が、パク・チャヌク監督の真骨頂だと思う。
目を背けたいのに見てしまう。

ラストシーンは、まさに愛想入り乱れての名場面だと思う。
台詞はほとんどないのに、激しい葛藤が手に取るようにわかる。
男としてではなく神父としてのソン・ガンホ。
複雑なオンナの心境を描くキム・オクビン(潔い脱ぎッぷりは日本の女優を見習うべきだ。ペ・ドゥナと並んで、この女優さん、今後は要チェック!)。

なんだかんだで満足している自分がいる。
きっと次回作も見るだろう。

<今日の判定> △
頭が痛くてコーヒーをいつも以上に飲んでしまった。
もちろん鎮痛剤も服用。
寒さが頭に堪えるのかも。

テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

【2010/03/31 01:19 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ニンジャ・アサシン
3/26(金) 曇り一時晴れそしてまた雨(気温上がらず、晴れず)

B級臭しかしない、一般日本人には敷居の高すぎるタイトル「ニンジャ・アサシン」。
主演は韓国人歌手のピ(rain)。
その見事にビルドアップされた体つきに、韓流ファンならずとも驚嘆する。

ニンジャなのに韓国人主演、そして垢抜けない剛速球ストレートなタイトル。
これではがら空きで大ハズレだろうと思いきや、好事家はそれなりに支持している。
かの「映画秘宝」でも、ブルータルで侮れない映画だという。いや、その「ブルータル」ってなに?
なんとなく語感からして「男気あふれる暴力的な」イメージなんですけど(だいたいあってた)。

実は、この手の劇場にかかるB級タイトルには、ついつい食指が動いてしまうタチでして。
ニンジャでアサシンですよ。
当然、公開されたら見に行こうと決めてました。

三月初旬に新宿ミラノ座で、ほぼ単館上映が開始され、おおよそ一ヶ月。
金券ショップでは前売りプライス。おや、時間があるなら誰でも来てください的投げ売りじゃない。
もっとも平日金曜午前中の回ということもあって、席はガラガラ。
ただ女性客の方が多い気がした。ピのファンなのか? ブルータルな映画なのに。

冒頭、いきなり刺青のシーンから始まるが、ここからしてすでにグロさがにじみ出ている演出。
R18指定は伊達じゃない。
生々しくアップで、執拗に描く。
そして本命登場。
最初の犠牲者(といってもヤクザなので、無差別殺人でも心が痛まない仕様)のやられっぷりに、まさに口あんぐり。
これはもはやブルータルどころか、ゴアである。
宙を舞う鎖がま。ちぎれ飛ぶ手足。
ニンジャで見たかったのはこれだ。これなんだ!
「カムイ外伝」に足りなかった要素、もはや積載量オーバーな感じ。

手裏剣が重く、そして何よりかっこいい!
ドスンドスン刺さる。これはたしかに当たったらただじゃすまない迫力。
いわゆる忍者装束が、無個性で実にいい。闇に潜むニンジャにしびれる!
いやあ、これはDVD買いですよ。

ストーリーは、正直今ひとつ乗り切れない。
しかしその殺陣演出がすばらしい。
斬れば血が出る。それも過剰なまでに。リアリティは薄い、記号としての血糊。
だが、大げさなのにはわけがある。
基本夜間戦闘であり、黒装束の忍者たちは視認しづらい。
それが高速で刀を振り回し、鎖がまを振るうのだ。
なにがどうなったのかわからない。
そのために大量の血糊。いわば、ゲームのヒットエフェクト。
わざとらしいと眉をひそめる人もいるだろうが、これは正解だと僕は思う。

ラストバトルは、僕の大好きな映画深作欣二版「魔界転生」を思わせる。
ショー・コスギ扮する忍者頭が和装の出で立ち。対するピは半裸。
それぞれ刀の構え方も違い、実にしびれるシークエンス。

タイトルでスルーしてしまうには、本当に惜しい映画だ。
ど迫力ニンジャバトルは、その手の好き者にはたまらないものがある。

すっかり魅了されて「これはパンフを買わねば」と思い、売店をのぞくと700円の文字が躍る。そして表紙はピの写真集のような装丁。韓流ファンの奥様向けか…。中身は見ていないので、実際は内容充実だったのかもしれないけど。

<今日の判定> ○
帰宅後、捜し物。さんざんひっくり返したけど見つからず。
逆に以前探していて見つからなかったものが出てくる始末。
そんなものよのう。

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

【2010/03/27 00:07 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
セグウェイに乗る
3/22(月) 晴れ(割と寒かった)

三連休最終日に遠出すると確実に帰りは渋滞にハマるからイヤだったのだけど、昨日はとても出かけられる状態ではなかったし、というわけで久しぶりに成田はゆめ牧場へ。
昨日のような風もなく、日はさんさんと降り注ぐもののいささか肌寒くて、軽装で来てしまって若干の後悔。
ただ園内は大盛況。
ドッグランもあるので犬連れ子連ればかり。
犬はいいけど子供はなあ…。生き物にふれあうのはいいことだけど、育て上げる自信がないのに池からオタマジャクシをさらっていくのは本当に止めてほしい。
とはいえさすがに注意するのも難しく、せめて乱獲されずに生き延びろよオタマと念を送る。

とりあえず本命はセグウェイ体験。
園内でのみ一年間使用可能なライセンス発行。私有地とはいえ、ライセンスがいるようだ。さらにサイクリング用のヘルメットも着用。
やや前傾するだけでゆっくりと走り出し、バーに腹をつけるように身体を傾けるとスピードアップする。そして膝を曲げ、腰を後ろに突き出すと止まる。ただ後ろに重心をかけすぎるとバック走行になってしまう(園内ではバック走行禁止)。この基本操作のレクチャーが300円。あとは自由走行10分千円。
慣れるまで肩に力が入りすぎ、しかも足も踏ん張りすぎているので、むやみにくたびれ、十分が永遠に続くと感じるほど長い。
しかしコツを掴んでくるとこれがおもしろい。
バーを横に入れ込むとその場回転。
ジグザグ走行もできるし、蛇行もイケル。
やや凹凸のある原っぱなので、それほどスピードは出せないが(たぶん平板な室内でやったら危険)、それでも充分すぎるほどおもしろく楽しい。

あとはバーベキューでうまい肉に舌鼓を打ち、パターゴルフで盛り上がる。
パー4のコース、勢いホールインワンになりかけたが、わずかにカップをかすめてならず。

二年前にはいた白いモフモフのポニー「ちびっち」は、残念ながらずいぶん前に☆になってしまったそうで。
豚舎もモトクロスコースのはずれに追いやられて、なんだか切ない扱い。
牛、山羊がメインなのかな、やはり。
もっともわざわざそんな離れた豚舎に来る人は、かなりのぶた臭もものともせず、「かわいい」を連呼。
みんなしてまわりに生えている野草をあげていた。
ぶたは偶蹄目にあるまじき頭のよさらしいが、人が来ると愛嬌を振りまくあたりに、その片鱗がかいま見える。もう少しキレイに豚舎をしてあげてほしいなあ。ぶたはきれい好きなのに、においがキツイのは掃除が行き届いていないのか、それとも体臭がきついのか??

帰りは案の定渋滞。
三車線の東関東自動車道が舞浜あたりからビッチリなのは、三連休最終日と昨日の暴風で出かけられなかったためだろう。

総じて満足。

<今日の判定> ○
運転すると頭が痛くなるので、運転手は職業にできないなあ。
帰りがけは睡魔との戦い。
ネットテレビ「バニビうらビ」にて言っていた「眠いときには手が温かくなっているから、窓の外に出して冷たくする」を実践。たしかに一瞬だが眠気が飛んだ。しかし右手しか出せないので、左手を噛み続けましたよ。端から見ると「禁断症状をこらえている人」みたいだったに違いない。
【2010/03/22 21:20 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
彼岸とか墓参りとか
3/20(土) 晴れ(生暖かい風)

業務前、いつもの豆腐屋さんの車販売を待ってから、祖父と祖母の眠る菩提寺へ。
お寺には池があり、そこには毎年たくさんのかえるの卵や孵ったばかりのオタマジャクシがたくさんいる。
その光景はかれこれ30余年変わらない。
昔から楽しみだった。
今年はここ数日暖かめの日が続いたため、卵はすでに孵っていた。
なごむ。
行きのバスの車中、むやみに虫の居所が悪かったので、墓前に挨拶に行く前にリフレッシュ。
さすがにまだ誰も来ていなかったため、仏花を一組買ったのも無駄にならず。
そうだよ、ひとつくださいと言ったのに、一組わたされたんだ。

どうやら今日は店との相性がすこぶる悪いらしい。
墓参りをすませて、近場のすき家に入ったら、店員に言葉が通じない。
「ネギたま丼、大盛りで」が聞こえない。たしかに荒俣宏バリな声で滑舌は言い方じゃございませんよ。
しかしね、アナタ人を見た目で判断しているでしょ。二度目を言った際に返ってきた言葉は「特盛りですか?」とはどういうことだ。三度目でやっと通じたが、その間にじじいがトイレの先を越されるという有様。
そもそも席に着かずにオーダーしてからトイレ利用のハズが、いっこうに出てこないドア前で待つハメに。

せっかく祖父祖母に挨拶して気分も盛り返してきたというのに。

イライラしながらバス停で待っていると、当然定刻ではあらわれない。
ますます気分が悪い。
そしたら見知らぬおばあさんに「次に来るのは何時ですか?」といきなり尋ねられた。
行き先が複数あるバス停ゆえ訝しんで「どのバスでしょう?」ややぶっきらぼうに答える余裕のなさ。
どうやら環七とクロスしているバス停までらしく、ようは一番早く着くのが知りたかったらしい。
バスを待つ間、そのおばあさんの話につきあうことになってしまった。
こっちはサングラスにスキンヘッドの巨漢なんですけどね。
どうやら心のよどんでいない人には「気のいいデカい兄さん」にしか見えないらしい。
話を合わせていたら、なんだか和んできた。
おばあちゃんパワーか。
しかもバスに乗り際「話しかけてごめんなさいね。でも一人でいるとへんになっちゃうでしょう」と、心を見透かされた。

さらに道中、くたびれて目を閉じていたためうっかり気付かなかったが、間近に大きめの荷物を持ったおばあちゃんが。
速攻譲りますよ。「すいません、寝てて気付きませんでした」といいわけはよけいだったかもしれないが、ひたすら恐縮されてしまった。

そして目的地の高円寺中学校前(これが駅に一番近い)で降りる際(もちろん、席を譲ったので立っていた)、先ほどバス停でいっしょだったおばあさんがにっこり笑って手を振ってくれた。
サングラスしていたんで目元は見えないけど、口はバットマンのジョーカーばりになったのは言うまでもない。

勝手なスピリチュアル解釈ではあるが、くさくさしているのでおばあちゃん好きの僕に祖母が気を利かせて送ってくれたに違いない。
完全に高円寺に着いた時点で、むしろ上機嫌。

そんな調子で業務に突入。
一週間の〆は、軽いくたびれといい気分。
ボーナスアイテムとして、新規でもう一人来てくれそう。
ありがとう。

<今日の判定> ▼→△+
○でもいいんだけどね。
【2010/03/21 01:14 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
グラントリノ
3/15(月) 曇りのち雨(気温高め)

ユナイテッドシネマとしまえんにて「グラントリノ」が本日よりリバイバル上映。
たまたま1kで見られるチケットが残っていたので「ホームズでも見るか」と上映時間を調べてたら、偶然それを知った。
昨年、見よう見ようと思うもついに見られなかった作品。
すこぶる評判がよく、男泣き映画だという。
しかもリバイバル上映のため、料金は一律1k。
これを見ない手はない。
やることはとりあえずほったらかして、一路としまえんへ。

シネマ会員証を提示すると、なんとさらに割引で800円。そのかわりポイントはつかない。
しかしこの名作が通常値段の半値である。
五分前に到着したものの「どうせがら空きだろう」とたかをくくっていたのだが、八割方席が埋まっている。
小さいスクリーンとはいえ、平日月曜日の昼の回にこれほど席が埋まるか。
客層はほとんどがシニア。
僕と同じく見逃した口なのか?

クリント・イーストウッドの映画で印象に残っていたのは「ミリオンダラーベイビー」のイヤな家族。
今回の「グラントリノ」でもそれは健在。
実にイヤな感じが出ていて、頑固者のイーストウッドにも同情したくなる。
直接キレる描写がなくとも、相当な堅物であることが台詞回しと空気感で醸し出されている。
すっかりおじいちゃんながら、イーストウッドの芝居はすばらしい。
山田康夫が健在なら、彼の声で「やれやれだ」等アテレコしてもらいたい。
映画秘宝に「老いたハリー・キャラハン」だと書いてあったが、まさにそんな感じ。

台詞には格段にFxxKが多い。まるで黒人映画だ。
ギャングもそうだけど、イーストウッドの口調がとにかくキツイ。
冗談なのか本気なのかわからないが、ひたすらののしる。
それをさらりとかわすお隣のモン族のスーという女の子の頭の良さが最高にいい。
それゆえに後半の山場は怒りと悲しみがないまぜになり、もう一人の主人公同じくモン族のタオと同調していく。
うちに秘めた怒りと、ずっと囚われている過去の贖罪(戦争だから仕方ないのだけど)。
ラストシーン、オチ自体は知っていたが、それでもグッと熱いものがこみ上げてきた。
場内ではすすり泣きもあったし。

あれほど嫌っていた東洋人なのに、一人で呑むよりマシといってお呼ばれされて、しかも料理が気に入ってしまうあたり、イーストウッドの人間味が出ていてよかったなあ。
「犬は食べないよ、猫は食べるけど」は何度聞いてもドキッとする痛快な返しだと思う。
スーにしろタオにしろ頼れるお父さんとして接して、自分で育てたのにうまく関係が気づけなかった実子への贖罪がここにもあるような気がした。

本当に良い映画だった。

<今日の判定> ○
映画を見たおかげで、予定が大幅に後ろにずれたが、これは仕方ない。
そして根性で終わらせた。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/03/16 01:36 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
キラキラ♡魔女ッ娘♡CLUV リリースパーティー!!
3/14(日) 晴れ(気温やや高め)

渋谷AXのアニソンカバーのライブ。
目的はもちろんバニビ。
ただし持ち歌は二曲のみ。
入場料は1500円でドリンクが500円。2000円でたくさんのアイドルを見れるのはいいかもしれないけど、正直興味が全然ない。
ゆえにチケットをすぐに取らずに、行くべきか否かで迷っていた。

結局は「いつもとは違う楽曲と振り付けが見られる」とポジティブに考え、チケットを入手し見に行くことに。
番号がかなり若いため最前列をおさえられたのだけど、まるでかぶりつきなので少し後ろに下がりテーブル席でまったりとすることに。

のっけからMC担当かながわIQなる男性が一曲歌うも、なんの歌かわからずまったくノれない…。
どうやらリリカルなのはの歌のようだが、申し訳ないがぜんぜんわからん。
ググったらエアギターの人なのね。そのわりにギターさばきがイマイチ音楽に合ってなくて、ロック系のギターさばきに見慣れているとちょい厳しい。
トップバッターは滝口ミラ。アルバムに収録されている順なのかな。
チャッピーは大昔見ていたものだし、知っているのだけど今ひとつ身体は動かず。
そのあとはいろいろととっかえひっかえ出てくるのだけど、なんかパッとしない気が…。
田代さやかは巨乳を封印しつつも、観客にコールを要求。これはけっこう効果的で少しだけ温度上がる。
モデルの里見茜、渋谷系ギャルサーのNO COLORは、あきらかに開場では浮いた存在。
喜屋武ちあき、鈴木凛(いいとも少女隊)、朝倉えりかあたりはんかタレントオーラがない気がする。
杏さゆり(元グラビアくびれクィーン)にいたっては、歌詞間違いに声が出ない一幕も。
真凛はちょっとかわいそう。音響のミックスが変わっていて、せっかくの盛り上がり曲「花の子ルンルン」が消化不良。声量があるのでけっこうよかっただけに実に残念。

それでもさまざまなアイドルが出てくる中、コンサート会場に必ずいる野太い声でのコールは、どれにもキチンと入れていて実に律儀。
ステージ左翼がスゴイ盛り上がり。自分のいた近くには、ミンキーモモのコスプレの子とその連れがオタ芸を披露。ステージ上の緊張なのか動けていないアイドルよりも、はるかにノリノリで見ていて楽しかった。

さて一時間も過ぎたところで、本命のバニラビーンズが登場。
MCとのやりとりも普段通りのゆるいトーク。
しかもマイクスタンド使用。他のアイドルでは一組も使用せず。
独特の振り付けで、ファンというひいき目なしに、異彩を放っていた。
あれくらい個性的じゃないとね。
楽曲も振り付けもとてもすばらしく、しかもさまざまな告知やまるで自分たちのライブのような言い回し「次が最後の曲です(二曲しかないのに)」を言うあたり、独自のカラーを出せていてなんだかうれしかった。
あげくにバニビだけが物販の直売りをするという。
いやはや、徹底したキャラ作りと路線はいいね。気持ちがいい。

とりあえずバニビが終わってしまったので、あとは流し見と思っていたものの、やはり格が違っていたのが千秋と篠原ともえの二人。
登場した瞬間、一瞬にして自分たちのライブ会場にしてしまった。
パフォーマンスも右に左にステージ最前列で移動しまくり、観客いじりまくりで、年季の入ったプロを感じる。
安心してみられるライブを作れるのって、すごいことだと思う。
千秋はアラフォー、篠原ともえはアラサーなのに。
特に千秋の徹底した不思議ちゃん全開っぷりと、たしかな歌唱力にすっかり魅了されてしまった。
その後に登場したのが篠原ともえなのだけど、これも瞬時に引き込むパワーがあって、やはり格上。
ゲストの太田貴子とのデュエットを披露したり、なんというか最後のこの三人で充分すぎるほど元が取れたわ。
むしろ安すぎるくらいの、たっぷり三時間。
太田貴子がすっかりおばさん体型になっていてかなり衝撃的だったけど(もともとがかなり線が細かったので)、歌声はたしかにクリーミィマミ当時のままで、目を閉じるとトリップできる。


本日のライブで印象に残ったのは、千秋、篠原ともえの格の違い。
太田貴子の変わらぬ声と歌い方。
バニビのしっかりバニビワールドを展開できる力。
田代さやかが一生懸命観客をあおっていたこと。
真凜の声量がよかったこと。
NO COLORにリリカルなのは(アニメ自体は知らんけど)を歌わせようとしたのは誰よ!
逆にモデルの里見茜はガッチガチに緊張している空気感が出ていてよかった。

総じて大満足。

帰りの物販は寄ったものの、やはり緊張してシャイガイモード発動。
でもりさ子にリフレアD&Dのドット絵を「月曜に放送があって火曜日にもう作っちゃうなんて、仕事が早い」と言ってもらえただけでしあわせであります、sir。
一方のれな子には「卒業のネタが浮かばないんです…」と弱音を吐くと、着ていたカエルTシャツを指さし「カエルから卒業ってのはどうでしょう?」と、なんという四次元の返し! 素敵すぎます。
10_3_14_VB.jpg

<今日の判定> ○
16時ちょい前に家を出て、帰宅は22時半過ぎ。
そのほとんど立ちっぱなしでさすがに足が痛くなったものの、気分は軽い。
いいね、やはりライブは。
オタ芸も見たし、あの昭和仕込みのコールはすごいわ。イヤな感じしなかった。

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

【2010/03/15 00:38 】 | ライブ、音楽関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ハートロッカー
3/12(金) 晴れ(暖かくなり花粉が)

アカデミーを取ったからではなく、日本の配給会社が倒産し上映が危ぶまれたころからチェックしていた映画だったりする。
上映前に平気で内容のネタバレ(それでいて間違っていることが多い)をする映画秘宝にて、例の爆弾処理の特殊防護服を着た男の背後で大爆発しているショットを見て「これは見たい!」と。
しかもそのときのあおり文句に「爆弾処理に取り付かれたクレイジーなヤツ」みたいなことが書かれていたわけで。
そんな映画が、なぜにまたアカデミーを「アバター」をおさえて取ったのだろうか?
むしろ「リーサルウェポン」第一作の死にたがりなリッグス刑事みたいなもんじゃないのか?

目玉ショットを平気で流すテレビのCMは最初のショットが出た瞬間に目を閉じる。
とにかく事前情報は「爆弾処理のクレイジー野郎」のみ。
…と言いたいところだが、前述の映画秘宝がほんとによけいなことを書くので、今月号にて重要なシークエンスが思いっきりネタバレしていた。もちろん文面は読まないが、目に飛び込んでしまった単語は、どうにもならない。
こいつはここでXXで、砂漠ではXXがある。
しかもおもちゃ情報誌ハイパーホビーにも、あり得ないネタバレが書かれていて、さらにもうひとつ。
キーワードは人間爆弾。

アカデミー賞効果もあって、金曜の昼一にもかかわらず、いつものがら空きシネコンでも八割方席は埋まっていた。はじめて前列に座る。視界がスクリーンでいっぱいになった。
楽しみにしている「第九地区」は予告が始まった瞬間、目を閉じてシャットアウト。やけに長いぞ。勘弁してくれ。最近は、なるべく予告を見ないようにしている。
「あぁ、たぶん最初のシーンはアレなんだよな。とほほ」
不本意に得てしまった事前情報も、上映が始まればあっけなく消し飛んだ。
いきなりのクライマックス。
異様な臨場感に緊迫感。
しかもそれが延々続いていく。
爆弾処理という手に汗握るシチュエーションだからではない。
全体的にピリピリとした空気感。
言葉がわからない上に、敵か味方かもわからないイラク人たち。
劇中の人物と同様、次第に麻痺していく感覚。
爆弾処理がハラハラしなくなってくるのだ。
これは極限状態が続くことで、感覚がおかしくなっていくことを表しているように感じた。
そして大型スーパーマーケットの違和感。
いつしか主人公ジェームスに同化していっている自分がいた。
見終わったあとはもうへとへとだった。

低予算映画だと聞く。
10億だそうだ。
「予算がないから」というあきらめムードは、みじんもなかった。
女性監督だからか、振り返れば女性の登場人物が一人もいない(一応、ジェームスの彼女はちらっと出てくる)。
女性だけの部隊で描く誰も死なない、もしくはキレイな死体の萌えアニメとか、まるで対極。
いや、これってBLなのか?

<今日の判定> △
映画を見ると、もうその日一日はなにもしたくない、いや、できない。
今回のようなくたびれるタイプだとなおさらだ。
平日Lサイズのポテトを買って食べた。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/03/12 23:01 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
うつうつうつ
3/11(木) 晴れ(だいぶ春らしく)

ゲームのネタの話をしている中、後味の悪いいわゆるうつゲーの話題にシフト。
そこで塾生に、ツクール製作のフリーゲーム「ゆめにっき」を教えてもらう。
かなり特殊な内容なので、ニコ動でプレイ動画を見ることがお薦めらしい。
とりあえず帰宅後「不毛地帯」最終回を追っかけ再生して見たのち、パソコンを立ち上げさっそく検索。
なるほど、けっこうな数がヒットした。
そして画面を見てまず驚く。

なんじゃこれ。

シュールレアリズムというか、精神世界というか、なにやらとにかく「不安」にさせるビジュアル。
そして動画を見て、さらにそれは倍増させられた。
おそらく上下左右ループで端のない世界。
BGMと呼ぶにはあまりに奇怪な環境音。
フィールドの特定部位を歩くと音が変わるギミック。
目的はなく、たださまようゲームの流れ。

最も近い印象なのは、ジェネシス(メガドラ)の「トージャム&アール」か。
あれもむちゃくちゃな世界観だったが、一応「バラバラになったロケットのパーツを集める」という任務があった。

不安にさせる炸裂した世界観は、同じくメガドラ「チェルノブ」の背景。
アーケード版から数段パワーアップしたキテレツすぎる世界には、大いに魅了された。

なんというか、久しぶりに頭をガツンと殴られた。
こんなのアリなんだ、と。

それなりに評価され、しかもなぞのキャラクターたちにはしっかりとプレイヤーたちによって名前がつけられていたりする。
ようは「想像力でおぎなってください」部分が、きっちりとユーザー間で補完されていると。
説明セリフで「あれやれ、これやれ」が氾濫する昨今、ここまで突き放したアプローチなのにキチンとついていっているのはうれしい話だ。

未プレイゆえに、自身でどこまでハマれるかはわからない。
ただ「真似して作りたくなった」衝動には駆られた。
もっとも偽物にもなりきれない三流品になるのがオチなのでダメだけど。

世の中、まだまだ底知れぬパワーがあるのう。
2004年に発表され、今日の今日まで知らなかった僕のアンテナは急いで磨かないとなりませんわ。

<今日の判定> △
花粉が飛び始めた。
予防策として薬服用するも、もはや思考が停止するほどの霞がかかった状態に。
うぬぬ。
【2010/03/12 01:24 】 | ゲーム関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
読書day
3/7(日) 雨(雪にはならず)

今週水曜が返却日の「贖罪 湊かなえ」を読んだ。
「告白」が僕にとって猛烈にセンセーショナルな作風プラス内容だったので期待値は相当高く、それゆえまとまった時間と読もうという気合いがない時には本を手に取らないようにしてた。
冷たい雨。予定はなし。格好の読書日和。

「告白」と同じく、各章ごとに語り手の違う一人称の作風。
冷静に考えてみたら、これは小説というより全編モノローグのシナリオにも取れる。
地の文や描写でイメージを想像することがないため、すらすらと読み進めることができる。
ただ頭の中で台詞が音になっていたので、熱中していたのはたしかだ。
※つまらない、肌に合わないものだとまったく情景が入ってこず、さらに声も聞こえない。

ひたすら独白(手紙や相づちのない会話など)のインパクトは「告白」と同じなので、正直その作風の奇抜さはあまり感じず、むしろ「また、このやり方なのか」と思ってしまったほど。
それでも第一章、二章はかなり引き込まれて、ページをめくる手が早まっていた。
ようは、つかみはそうとうによいと言うこと。

いささかつっかえはじめたのが第三章、そして明確にペースが落ちたのは第五章。
「告白」と違い、主人公(話の中心にいる人物という意味。厳密には主人公はそれぞれ章ごとにいる)に感情移入できないのが最大の理由。
読んでいて作劇の描写をそのままいただけば「ちょっと腹が立った」であると。
全員が女性と言うこともあるかもしれない。

これは男性的な視点がないからではなく、「告白」のように「なに勝手なこと言ってるんだ!」と章ごとの自分本位な言い分を、全体の流れの中で捉えることがないからだと思う。

話の中心人物がとにかく「ヒステリー」であると。
それに巻き込まれた四人の少女たち。
負の連鎖。
しかし衝撃のラストのハズがぜんぜんピンと来なかったのは、パク・チャヌク監督の「オールドボーイ」の衝撃があったからだと思う。あれは寸止めゆえに、背筋が凍る思いだった。

ただそれを知らなければとても秀逸なラストだと思うし、けして「読んだ時間を返せ!」と憤るものではない。

作劇の中心人物に感情移入できるか否かで、これほど感想が変わるものなのかとあらためて勉強になった。

そしてこの作者たる湊かなえは、自分の社会に対する思いをキャラクターの口を借りて等々と語る傾向があるようだ。そもそも小説はそういうものだと思うが、なにしろ独白なので「これはこのキャラが思ってしゃべているのか、それとも作者の代弁か」がわかりづらい。
福井敏晴が敵キャラにとうとうと演説させるのと似ているなと感じた。

作劇のテーマを通して語るタイプの方が、僕は好きだなあ。
押しつけがましい気がしてならないので。
じゃあなぜ「告白」は図書館で借りて読んだものを、わざわざ手元に残しておくべく買ったか。
それは主人公の言い分とやり方に、完璧なまでに同調し支持したから。

<今日の判定> △
読書は脳みそがくたびれるのう。
むやみに眠くなって、読後夕方だというのに二時間も昼寝してしまった。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

【2010/03/07 22:38 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
三代目
3/4(木) 曇りのち雨(今日は寒い)

明日は20度になるとの天気予報を聞きながら、こたつで丸くなる今夜。
しっかり寒いし、息は白い。
本当にそんなに暖かくなるのだろうか。
もっとも南風はバカにならないし、雨模様で20度越えは苦痛だ。

そんな天気の話はともかく。
昨日、事務所の水槽用がいささか殺風景なので、石巻貝五個、ヌマエビ十匹を帰りの経路上にあった市ヶ谷にて購入。
その際、スネークヘッドの水槽ものぞく。本来、ボルネオプレコを買おうと思ったのだけど、あいにくいなくて。
先々代レインボースネークヘッドはやや大きめのコがいた。ずっとこちらを見ている。連れて帰ろうと思うも、大きな水槽にはそのサイズでは口に入ってしまうボルネオプレコがいる。あやまってかぶりつき、のどに引っかかって共倒れになることもあるため、それではあまりに悲しい。
二つ隣の水槽にレッドレインボースネークヘッドという、初めて聞く名前の稚魚がいた。
サイズは親指ほど。色合いは先々代に似ているが、大きさは先代が来た頃と同じくらい。
種類も違うし、さんざん迷って連れて帰ることにした。

事務所に到着後、今は観葉植物となった先代にまず挨拶。
きっと守ってくれるに違いない。
もちろんあの悲劇を忘れないように繰り返さないように、半年以上経った今でも事務所に来たら必ず名前を呼ぶようにしている。きっと植物に転生しているから、多少は伝わっているに違いない。

水槽自体は黄色い貝の忘れ形見の稚貝、プッシープレコ、ボルネオプレコがいるし、火曜日に掃除したばかり。
水あわせしたのち、石巻貝、エビとともに入れる。
ちっさい。
無造作につっこんだ水草の緑が豊富なため、水中の酸素濃度は充分。
さっそく小さな身体であちこち泳いでいる。

今日、水槽をのぞいたらエビがいなくなっていた。
どうやら食べてしまったらしい。
小さいので大丈夫かと踏んだけど、野生の本能が発現したようだ。
もともとスネークヘッドは甲殻類が好物だし。
あきらかに昨日よりおなかがふくれていたので、まさかな?と思ったけど、案の定エビ全滅。
おかげで人工餌は見向きもしない。しまった…。またエビを調達しに行かねばならない。

ようやく新しいコを迎え入れることができた。
ぼんやりと水槽をながめて、小一時間過ぎるのは至福。

<今日の判定> ○
業務が押して、まさかの22時越え。
無駄話でオーバーしているわけではないので、ストレスにはならず。
ただあやうく終バスがなくなるところだった。
タイミングを逃して、乗ったのは22時35分のバス。雨じゃなければ、15分の待ち時間で歩いたんだけどね。
折りたたみの小さな傘では、さすがに30分徒歩はツライのよ。
【2010/03/05 01:01 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
コララインとボタンの魔女 3D
3/3(水) 晴れ(今日は暖かかった)

ユナイトッドシネマ豊洲へはじめていく。
いつものポイントカードを使えるのがとにかくありがたいが、いささか遠かった。
朝一の回だったので道中思いっきり渋滞に阻まれ、上映開始まで間に合わないかとヒヤヒヤしたし。

連れにハルヒのチケット千円で購入してもらい、めでたくフィルムをゲット。
映画自体は見ないため、フィルムを買ったのと同じ。
これでキョンとか古泉だったら泣けると思ったけど、どうやらツいていたようだ。
ロングヘアのハルヒとキョン、手前に古泉のショットだった。
haruhi.jpg
これはけっこうあたりの部類じゃないか?
長門じゃないのはたしかに残念ではあるが、これで満足しないとバチが当たるわ。

肝心の「コラライン」は豊洲はreal3D方式。メガネはお持ち帰りできるため、次回はメガネ分安くなる。
オープニングとエンディングはかなり飛び出してきたけど(特にストップモーションアニメのすさまじさを力業で感じさせてくれるオープニングは見事すぎる! これで一気に世界観に引き込まれたし)、劇中は3Dのありがたみはさほど感じず。
けっこうなガチャ目なのでうまく焦点が合わないのかもしれないが、トイ・ストーリー3D版より奥行きを感じなかった。
ただメガネは軽く、サングラスみたい。外してみても画像はそれほどぶれず。

正直、3Dではなく通常の映写タイプで、且つ字幕で見たかったというのがホンネ。
オープニングで主人公コララインがダゴタ・ファニングと目視できるのに、いっさいその声は聞こえないし。もっともタレント起用の吹き替えには比較的肯定的な僕なので、榮倉奈々のやや棒読みっぽい台詞回しが、世の中にちょっとすねている11歳の少女にはハマっていたと感じた。
ただストップモーションアニメなのにしっかりとリップシンクしているのを見たら、もっと感激度合いが違っていたと思うのが残念。立体視に字幕は邪魔すぎるのでしかたないけど。

ただ職人の領域のストップモーションアニメには、ただただ唖然呆然。
なんだろう、あの自然な仕草に動き。
服は揺れ、髪の毛はなびき、胸まで上下する。
劇中、相当な巨乳のおばちゃんが出てくるのだけど、これが人形アニメとは思えないほど、動くたびにイチイチ胸は揺れるのだ。なんというこだわり。
コララインがベッドに入り眠りにつくと、その布団が上下する。まるで呼吸をしているように。
表情は二十万種という売り文句にされているが、本当に豊か。
常に口元をつり上げてシニカルな顔つきのコラライン、なんともかわいい。しかもアップになるとこまかく眼球が左右に動いているため、目に力がある。このへんの人形に命を吹き込むことへの尋常ならざるこだわりは大いに勉強になる部分だ。
名前が強烈なワイボーン(Why Bone?「なぜ生まれたの」という名前。劇中では特にそれに対してのエピソードはなし)は首をかしげて、卑屈な印象。
向こうの世界の住人は目がボタンであるのに、これまた絶妙な芝居で生命観を感じる。
目で表情を出せないのになんとなく悲しそうだったり、その空気感がとにかくすごい。

映像はすごくてもお話がね…というのが、いわゆるアート系のこだわりムービーにはありがちだが、コララインは定番ではあるもののそれゆえに王道展開で楽しませてくれる。
途中、あまりに自然な芝居に人形アニメである感激はどこかにいって、単純に話に夢中になっていたし。

世の中にはまだまだビックリさせてくれる映像があるんだなあ。
いやはや感動しました。
レイ・ハリーハウゼン魂、ここに健在ナリ。

<今日の判定> ◎
コララインのパンフ600円といっしょに、長門のクリアポスターセットを勢い購入。
帰宅するまで気付かなかったが、入れてくれた紙袋にでっかく「HARUHI ISM」と書かれていた!
ハルヒの紙袋かよと。これをもってららぽーと豊洲を闊歩していたかと思うと…。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/03/03 22:08 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
涼宮ハルヒの消失
3/1(月) 曇り(予報ほど気温上がらず)

映画の日に映画を観に行くのは、なにげに今年初。
しかも東京では三館でしかやっていないハルヒをチョイス。

とはいえ、前日のオンライン予約をしようとするも新宿バルト9は午前の回、午後一ともにいっぱいでダメ。
豊洲はいっしょに見ようと思っていたコララインとのつなぎが二時間もあきがあり断念。しかもスクリーン小さいし。
ということで、必然的に池袋のみ。
サイトになかなかつながらず、すったもんだの末D列の中央付近をゲット。
カード決済でポップアップブロックされて、四五回失敗し、結果D列。
それでも四列目ならと踏んだのだが…。

上映時間十分前に到着。
窓口はけっこうな列。そりゃあ千円dayだものね。ほとんどがハルヒと思われる客層。
いそいそと事前予約窓口でチケット交換。

劇場内に入って驚いた。
これじゃ、ほとんど一番前と同じではないか!
首を持ち上げないと、画面上方は視界に入ってこない。
しかもやや左よりなため、右端にいる長門が見えないじゃないか!
そして満席。シネコンよりも小さいイスに身体を押し込め、両隣をおさえられ二時間四十分。
あまつさえ右隣は喫煙者のようで、服からにわかにヤニのにおいが。

しかしあらためて思うのは、キョンのモノローグが必要以上に鬱陶しいということ。
いわゆる説明台詞のオンパレードで、もっともそれは原作からの個性だから致し方ない。
ただもう少し想像の余地を与えてくれてもいいのでは?と感じたのは、物語に没入できていないからかもしれない。

実際、話はけっこうおもしろかった。
ただテレビスペシャル、DVDスルーでもかまわない。
大画面や音響のありがたみはなかったように感じた。

あぁ、表情豊かな長門のアップがとにかくかわいかったから、ようはアイドル映画としてのニュアンスに近いかも。

細かなブレスの芝居が実に小気味よく、長門役の声優さんを見なおした。
あれは台本には台詞ないよなあ、きっと。「はぁ」とか「ふぅ」とかあったのだろうか。気になる。

そしてあいかわらず、時折けいおん顔になってしまうハルヒに辟易。
他のメンバーは違うのに、なんでだろう。
それだけハルヒの造形は微妙なニュアンスで成り立っていたのだろうか?
たんに目元にエッジがあればハルヒになると思うのだが、あのほわーんとした目で描かれるとむかつく。
十代のアニメに夢中になっていて「今回の作画はよくない!」と憤慨していた頃を思い出してしまった。

あと古泉役の声優さんは、やはり「です」の発音ができない。「でせ」になってる。
エンドレスエイトで気になり始めて、今回の映画でも同じだった。声優としては致命的ではないか、発音がおかしいというのは。それとも古泉というキャラ付けで語尾を「でせ」にしているとでもいうのか。
慇懃さが存分に出ているので、そこだけが気になって仕方がない。

正直、キョンの葛藤をもう少し絞れば二時間に納められたように思う。
目覚めからはじめる演出はエンドレスエイトの悪夢を思い出すのに充分だったんで。

それにしても人間長門はかわいかったなあ。

<今日の判定> △
コララインは3D映画なため、映画の日の恩恵を受けられないということに、チケットを買う直前に気付く。
一時間ギーゴで時間つぶしたのに。
そうじて今日は今ひとつなテンション。
もっとアゲアゲなら「長門はオレの嫁!」とかなってたかもしれない…。

テーマ:涼宮ハルヒの消失 - ジャンル:映画

【2010/03/01 21:34 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ホーム |