アイアンスカイ ディレクターズ・カット
8/31(土) 晴れ(36度)

矢も楯もたまらず本国版Blu-rayを買ってしまい、ヒヤリング能力からスラング系や身振り手振り、そしてドイツ語の英語字幕でなんとか内容を把握する程度だったけど期待に違わぬデキで、至極自然な流れでサントラ買って、劇場公開されるや当然足を運び、バンフも購入。
英語圏に住んでいたら映画制作に寄付したかったと思うほど。
もっとも我が人生においてのマイフェイバリットたりえるかというと、そこまでではなかったり…。

そして公開からほぼ一年。
事前情報を何も掴んでいなくて(むしろパシフィック・リム一色に脳内が染まっていたし)、なんの前触れもなくamazonから届いたオススメメールに、未公開シーン20分追加したディレクターズ・カット版がリリースされるとのこと。
予告を見ると、戦闘シーンが派手になった印象。
ようはVFXシーンをブラッシュアップしたようで。
ただ月面基地を発進するUFO群が、プリクエル予告にはあったのに、本編になく残念に感じていた部分がしっかり作り足されていたので、即クリック。

またamazonのレビューで知ったのだけど、国内版のDVDやBlu-rayはビスタサイズでないようで(本国版しか持ってないので知らなかった)、今回のリリースでそれがちゃんとしているとのこと。

見始めて驚いた。
冒頭の月面着陸シークエンスがずいぶんと印象が変わっている。
こんなシーンあったっけ?と思うくだりが多く、冗長だったから削りましたというよりも、なんでカットしたんだろうという印象。
こっちの方が断然つかみとしてはワシントン(アメリカ側の主役。黒人)のキャラが生きていていい。

てっきり戦闘シーンのブラッシュアップだろうと思っていたのに、なんでカットしたのかわからない、むしろこの場面があった方が話の流れがスムースなのにと思うことばかり。
主にシニカルな笑い部分なのだけど、再編集して2時間超えてないのだから、なんでこのverで公開しなかったのかがわからない。

その昔、今でこそディレクターズ・カットが当たり前になってしまったが、「エイリアン2」の完全版がまだ国内でリリースされて無くてこれも輸入LDで買ってみたのだけど、こっちの方がやっぱりよかった。ランニングタイムの関係で削られたとはいえ、その後今ではその完全版の方が正規ストーリーになってるし。
その印象とまったく同じ。
そうそう「ロボコップ」のアルティメット版(冒頭のED-209の射殺シーンが微妙に長い。マーフィの殉職シーンが編集されずにX指定仕様になっている)も国内版が出ないから、輸入DVD買って持ってるなあ(実はこれもいつの間にか国内版でリリースされてた)。

違いを列挙していくのもアレだが、気付いた部分は冒頭のシークエンス以外にも、アドラー以下先遣隊が地球にやってきて車を奪うまでにひとつシーンが追加、予告であった月面総統の地球侵攻プランの場面(ここのドイツ語ナレーション、字幕がない!)にUFO群の基地発進シーン、ニューヨークでの戦闘の大幅マシ(特に養生からの艦砲射撃で打ち落とされるUFOの場面が出色)、さらにはアメリカ宇宙戦艦の攻撃シーンのセリフの大幅増加(失恋の逆恨みで攻撃している感がぐっとアップ)、月面からの宇宙艦隊へのUFO軍迎撃などなど。あとはエンドロールのあとに1カット追加されてた。

20分追加というけど、どうひいき目に見てもこっちの方が話の流れが自然で、突拍子もない展開だった部分(月面総統がいきなり地球にいるとか)がなくなり、完成度が段違い。

ちなみにディレクターズ・カット専用エンディングロールと歌があるくらいなので、気合いの入り方が違う。
言うなれば「ブレードランナー ファイナルカット」みたいな。
※ファイナルカットは不自然なカットを修正し、特撮のアラをCGで直したり、色味の調整をしたりと、再編集というよりポスプロをもう一度やり直したようなもので、そうとう手がかかっている。

そしてライバッハの重厚なサントラにしびれて、今宵はこれで感動再びだなと思っていたら、注文してあった「パシフィック・リム」のサントラが届いてしまい…。

今はあの燃えるメインテーマをエンドレス再生。
【2013/08/31 23:41 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
パシフィック・リム 二回目(ネタバレ満載につき注意)
8/30(金) 晴れ(37度とか!)

東京では唯一IMAX設備のあるユナイテッドシネマとしまえんが、あろうことか昨日でパシリムの上映を終了させてしまい、これは二回目の2D字幕版もうかうかしていたら見られなくなってしまう!ということで、まさに練馬の最高気温37度に届く勢いの時間、出掛けてきたと。

二回目ということもあり、内容は掌握、セリフもうろ覚えでヒヤリングに専念できる。
大見得を切れば、字幕無くても大丈夫な勢い。
その昔「ロボコップ」に大感激して、当時は半年以上待たないとビデオ化されない縛りがあり、とにかく早く観たくて輸入盤LDを購入。もともとほとんどセリフが重要ではない映画だったため、まったく問題なくいち早く自宅で感動を満喫できた。逆に最後の社長のセリフ「You're fired!」がヒヤリングで「ファイヤーってクビってことなんだ」と役に立ったり。

というわけで、字幕はほとんどチラ見でとどめ、画面内に集中。
前回はIMAXでかなり画面に近すぎて、しかも自身の頭では処理できない情報量だったため、わかってなかった細かい部分が見えてきて、よりいっそう作品が楽しめた。

正直、奥行きや手前感などなくても何ら問題はなく、家庭では味わえないどでかい画面と音響設備があれば2Dの方が楽しめる!

以下ネタバレ満載なので、これから見ようかな?と思っている人は読んじゃダメ!
続きを読む

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2013/08/30 21:07 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ワールド・ウォー Z
8/16(金) 晴れ(35度)

昨日大感激した「パシフィック・リム」の2D字幕版が、最寄りのシネコンではなんと夕方にならないと上映しないことがわかり、せっかく会員特典1kで見られるからと予告編でいささか地雷臭のする「ワールド・ウォー Z」か本日公開の、なんかつい先日も同様のネタ映画があった「ホワイトハウス・ダウン」と迷ったのだけど、ここはゾンビ好きという自身の嗜好性から「ワールド・ウォー Z」を選択。「ホワイトハウス・ダウン」はエメリッヒなので、まぁいつものお約束の主人公絶対無敵パターンだろうし。

で、予告編やレイティングが特にないこと、さらにはブラッド・ピットがどうしてもやりたくて買い上げた版権なのに自分自身が出て「オレ映画」になっている臭がプンプンするので、正直期待値よりも不安感の方が大きかった。
運動能力が異様に高い攻撃的な全力疾走ゾンビは、すでに「ゾンビ」の原題だけ使ったリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」であったため、絵的なすさまじさはもはや繰り返し流されている「スターシップ・トゥルーパーズ」のバグズのゾンビ版のみ。組み体操の如く、壁をよじ登るシーンが印象的なショットとして使われているが、「スターシップ・トゥルーパーズ」の取り残された砦で荒野に広がるバグズの大群を目にしたときの絶望感にはほど遠く、「あぁ、CGすごそうだね」程度。

原作は未読だが、群雄劇で主人公が一人でないゾンビパンデミックの口伝ものだそうで、それをブラピ一人に焦点させる時点で、予想の斜め上を行くすばらしいまとまり方をさせるか、ウィル・スミス主演のような「オレ映画」に成り下がるかの二択。おそらく中間点はないだろうと予想していたけど、まさに後者があたってしまった。

ハリウッドのディザスタームービーでは、絶対子供と犬が死ぬシーンは流さない法則がある。
そして主人公の家族は、仮に生き別れになっていたとしても、誰一人として欠けない。
映画なんだからご都合主義でいいじゃん!という向きもあるだろうが、僕としては「危険は必ず回避できるいわばジェットコースター」と同じで、ハラハラドキドキ感がその場しのぎである点が、どうしても気になってしまう。
別に家族が次々に死んでいくのを望んでいるわけではないが、二人娘がいるなら片方は死ぬべきだし、残された家族をこれ以上減らさないために奮闘する父の方がより感情移入できると思うのだけど。
エメリッヒの「2012」などその最たる例で、主人公チームだけ無事にすべての災害を乗り越えて、都合よく飛行機なんかで脱出して、それ以外の有象無象は以下にビルが崩れようとも高速道路が車を丸ごと飲み込んで崩壊しようとも、そこに人がいることが感じられずに、ただの背景然としていて本当に興ざめしてしまった。
前作の「デイアフタートゥモロー」もたいがいな映画だったが、まだ無敵感がそこまで至って無くてよかったのに。

そして「ワールド・ウォー Z」は自然災害が相手ではなく、ゾンビである。
等身大の同じ大きさ、より臨場感はあるはずなのに、主人公家族はまるで無傷。
死に要員としてサブキャラが出てきては役目を終えて死ぬというやり方に、ほんと辟易とした。

例えば、最初のパンデミックシーン。
主人公の車が、渋滞の列をなぎ倒すトラックの後ろについてその列を抜けるのだけど(救急車の後をつける不貞な輩と同じやり方ね)、彼の車に誰もついてこない!
一台くらい後からついてきてもいいだろうにっ!

また思わせぶりに主人公の上の娘はぜんそく持ちなのだけど、伏線でもなんでもなく消費される。
例えば薬局を探してさまようなんていうシチュエーションが考えられるのに、なんと主人公には政府からヘリが救出にやってくるので、その設定はなんの意味もなくなってしまう。

誰でもが見られるようにと残酷描写(ゴア描写)は一切無いことは、さほど作劇に足かせを与えていないのに、どんな窮地でもキズ一つ追わずに助かる感満載のブラピがすべて悪い(一応怪我はする)。
なにしろ相手がゾンビなので、傷を負ったらおしまいということもあるが、それでもヒリヒリとする焦燥感のあったロメロ御大の「ゾンビ」と「デイ・オブ・ザ・デッド(死霊のえじきだったかな邦題は)」とはほど遠く「どーせ助かるんでしょ」なにおいは、ついに最後まで消えることなく。

ケーブルテレビの「ウォーキングデッド」の方が、はるかに手に汗握るどころか、背中にいやな汗をかいてしまうほどの緊張感があった。

あくまで僕的な印象だけど、「走るゾンビにアタリなし」だ。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2013/08/16 20:43 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
パシフィック・リム
8/15(木) 晴れ(35度)

ずいぶん以前に映画誌でギレルモ・デル・トロが怪獣とロボットの熱いバトル映画を撮っているという話しを目にしていたが、スチールを見てもトランスフォーマーのようにガチャガチャとめまぐるしいCGバトルなのでは?という不安がぬぐいきれず、公開初日には行かなかった(もっとも公開日には夏風邪をひいていてそれどころではなかったのだけど)。
また芦田愛菜がオトナ顔負けの泣き芝居でハリウッドデビューとか、菊池凜子の名前が聞こえてくるばかりで、肝心の映画の内容がまるで見えてこない。
もっともしきりに繰り返されるCMはあえてシャットアウトしていたし、予告編も最近映画館に足を運んでいないため未見。
せいぜい芦田愛菜の泣きながら怪獣から逃げているシーンを見た程度。
もっとも見た人の感想は割と興奮気味なのでちょっとばかりは期待して、思い切って奮発しIMAX字幕での鑑賞。
なにげに他の3D映画と同じく2.2kならIMAXの方がお得だし。

ただ座席が失敗した。
普段通り前の方で見たため、身体を突き抜けるすばらしい音響はよいのだけど、画面が大きすぎて絵の情報量を処理できない!
そうIMAXは、比較的後方で見ないといけないのだった…。

まだ数回しか見ていないが、IMAXでもっともその3D効果があるのはOPのIMAXで上映しますよムービー。眩暈がするほど飛び出してくるため、これから上映される本編にも否応なく期待してしまうのだけど、実際は奥行きがある程度。
予告編の「マン・オブ・スティール」は、当然のことながら高速移動バトルなので、まったく3D効果が得られない。スーパーマンが早すぎるのだ。
その点「パシフィック・リム」のイェーガー(あの世界でのロボットの呼称)は動きが重く、そこまでめまぐるしい動きにはならないだろうから大丈夫かなと思っていたのだけど、相手の怪獣が早いので同じだった…。

というわけで結論から言えば、画面の奥行きや手前感はあるけども、画面の情報量やカメラワーク、カットの切り返しなどをちゃんと捉えるのならば2D字幕版がオススメ。
なにより飛び出す字幕が鬱陶しすぎる。さりとてヒヤリングできるわけもなく、あまつさえ吹き替えなど問題外だし。

肝心の内容はといえば、のっけのつかみからガツンとやられて、あとは気付けば二時間超えてた。
怪獣もので育ってきた我々日本人の、それも少々こじれてしまった人たちが見たかった怪獣映画。
いや、わかりやすい王道展開なので一般層も存分に楽しめるはず。

とにかくサイコーにエキサイティングな怪獣映画だった。
見終わった瞬間「2D上映版も続けて見ていこうかな」の衝動を抑えるのが大変だったくらい。
金曜日だとシネコンの会員特典1kで見られるので確実にハシゴしたし、絶対にもう一度見に行く。

こんな映画に限ってパンフや豪華本は売り切れ。そうそうに三倍以上のプレ値がついている始末。

エヴァ以降、うじうじとした主人公が悩みながら戦うがデフォルト(実際はガンダムのアムロからだろうけど、あれは早々に悩みを乗り越えてくれたので)になって、熱い展開になってもいまひとつ温度が低めだったが「パシフィック・リム」は違う。
おなじみのシークエンスの乱れうちだけど、イチイチ燃える。
そうこなくっちゃ!と手を叩きたくなる。

中でも菊池凜子扮するマコとのカンフーバトル。これが文字情報やスチールからでは「どーせマトリックスみたいな格好はつけていてもしょっぱい動きで興ざめするんでしょ」とタカをくくっていたのだけど、これがもうしびれる! かっこいいし、セクシー!
ショートボブに黒のタンクトップだけで合格点なのに。
司令官に対してきわめて従順なのはエヴァオマージュなのかと思えば、それよりもっと昔の王道ロボットアニメのアプローチで、これがもう本当に泣かせる。特にラストバトルのマコの司令官へのセリフはたった一言で二人の関係性を見事に言い表していて、個人的にここも慟哭ポイント。

そして芦田愛菜。
正直あのこはプロ意識が高すぎて、子役としてのかわいげが無く好きではなかったのだけど、あのシーンでは慟哭がおさえられなかった。3Dメガネなかったら泣いていたよ。それくらい怖いし、臨場感がハンパなかった。
惜しむらくは車のナンバープレートが日本のものではないため「ここはアジアの都市?」と思えてしまうこと。※舞台は東京で、看板などはすべて日本語表記。
スタッフで誰も気付かなかったのか、残念である…。
大好きな映画の一本「ラスト・サムライ」でも、ロケ地がNZのため、冒頭森の中から現れる騎馬の震え上がるほどのかっこいいシーンで、日本の森には自生しない大型シダ植物を気にしてしまうと、それだけで興ざめしてしまうのと一緒。もっとも植物はすべて刈り取ることできないけど、ナンバープレートは誰かが気付けば、もしくはCGで書き換えるとか出来たであろうに。

ま、そんなことは些細なミスなので、物語の進行や印象に影響は皆無なんですけどね。
あと菊池凜子の日本語がつたない(英語はぺらぺら)なのも一瞬「あれ?」と思うけど、物語をしっかり追ってそこに流れるバックボーンを感じることが出来れば、むしろ意図的だったことに気付く。

そういえば豪州代表のチームが、当たり前だけど豪州なまりだったのがヒヤリングできて、ちょっとうれしかった。
でも、その豪州代表の息子と主人公の顔が今ひとつ顔認識できて無くて、あれどっちだっけ?となってしまったのはあまりにふがいない。
それにしても向こうのロボットパイロットは皆肩幅尋常じゃなく強そうなタフネス。
あのパイロットスーツもかっこいいし、イェーガーはサビサビだし、怪獣はむやみに口の中が発光してるし、どれを取ってもいうことなし!

なによりラストシーンがよかった。
ハリウッド映画だったら絶対するおきまりをあえてせず、そこにとどめた監督に乾杯。

それにしてもどうやって撮影したのかメイキングが見てみたい。
ほとんどCGなんだろうけど、そんなことはどーでもいいほどのド迫力と熱すぎる展開。

日本人のクリエイターたちが昭和の昔に忘れてきたものを、ここまでストレートに見せられるとは。
かつてロボットものではB級だけど「ロボジョックス」という映画があって、このロボットの巨大なスケール感とか特撮大国日本では逆立ちしても生み出せないアプローチだった。

今回の「パシフィック・リム」ショックによって、日本のクリエイティブシーンが揺らいでくれることを切に望む。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2013/08/15 22:51 】 | 映画鑑賞記 | コメント(1) | トラックバック(0) |
サンシャインシティ アルバ 新星堂インストアイベント
8/11(日) 晴れ(38度。練馬は37.9度で少し下がった)

東京の最低気温が30度を下回らなかった昨夜。
0時の時点でまだ32度あったとか、日本は一体どうなってしまったのか。
エアコン無しでは、もはや人の営みを拒む気温ではないか。
その昔、豪州のエアーズロックに行った際、向こうは気温が40度以上。エアコンの室外機の前に常にいるような感じだったが、砂漠地帯ゆえにまったく湿度が無く、汗をかいてもかいたそばから乾いていくという。そのため、知らず知らずに身体の水分を奪われ熱中症にというパターンらしい。
なので2リットルは移動中にも必ず取らないと死にますと脅されたものだ。

しかしココ日本は、いかんせん湿度が高い。
常に汗がまとわりついている感じが、とにかく不快だ…。

昨夜のライブで使ったタオルは、夜のうちに洗濯して朝から干したため、出発時刻にはすっかり乾いた。
あの長タオルすこぶる使い勝手がよく、先だっての旅行でも首にかけていた(花鳥園で)。
本当は自宅から首にかけて出たいのも山々だが、さすがにその度胸はなく(帰りはライブの興奮状態なので気にしない)、とりあえず鞄に忍ばせて出掛けたのだけど、駅に着くまでにもう頭クラクラ。
熱があるのか、たんに高温だからかはわからないが、とにかく朝から頭が痛く、難儀。
でも、インストアイベント一度も行けてないしと、勤め先にも滅多に使わないような使命感で一路池袋へ。

予想通り、駅からサンシャインの道のりが遠い。
灼熱の体温以上の気温下で、ベビーカー出して往来している家族連れを見ると大丈夫なのか?と、いらぬ心配をしてしまう。
あとは乙女ロードということもあり、大型のキャリーバッグを引きずっている女子多数。
そうか、コミケ二日目の今日は彼女らにとっては無関係だったと気付く。
バカみたいに暑いのに、それでも人の往来はちゃんとあるところが、ある意味日本人の根性値の高さか。一応、世間的には盆休みに入っているものの、日曜は外出して遊ばなきゃ!な使命感で突き動かされてるとでも言うのかっ!
日本経済が動いている証しだな、嫌味抜きで。

ちなみに一雨あったあとに帰り着いた地元駅周辺は、15時台だというのに人の往来が全くないくらいのゴーストタウン状態だったのが対照的。

サンシャインの新星堂は、よくアイドルインストアイベントを行うことで最近よく耳にするけど、その昔うちの地元にも小さな新星堂があり、よくアニメやゲームのサントラLPを予約して買ったものだ。もう一軒、個人商店のレコード屋もあって、小さな商店街に二軒レコード屋があった現実。
平成になる前に、両方とも無くなってしまったけど。

なので、僕にとってレコード屋(CDでも同じ)で買うというと、タワレコやHMVよりも新星堂のイメージが強い。高円寺の駅前にあった新星堂も比較的利用した方だし、一時階下にまんだらけが入った新宿店もよくのぞきに行ったし。

昔、池袋のゲーム会社に勤めていたときにサンシャインはよく通ったのだけど、アルバはただ通るだけで店舗位置はわかってなくて、思いっきり逆サイドに出てしまい、一回りしてようやく見つけたら、なぜか時間前なのに歌声が聞こえる。
どうやらリハの最中だったようで、自分の位置からは見えなかったけど、アコギの音が聞こえていたのでキヨさんが今回のイベントで演奏することがわかって、個人的にだいぶあがる。
昨日はバンド演奏、今日はアコースティック仕様(ピアノとアコギ)で、blue chee'sの別側面が連日楽しめるとあっては、あがらない方がおかしい!

13時半から、一日店長イベントという名の手売り開始。
アニモさんがレジに立つとナチュラルすぎるんですが!
ただこれ、名目が「一日店長」だったため、別にライブイベントの開始される14時前に来なくても大丈夫だろうと踏んでいたファンもけっこういたのでは?と思う。
というのも、手売り自体は客足がいったん途切れた45分には終わってしまい(その後にも何人かCDを買い求める人がいたのでアレ?と思っただろう)、僕自身そんなに早く行かなくても大丈夫だろうとタカをくくっていたもののなんとなく早めに出てきたおかげで、あの貴重な名札とエプロンの店員姿が見られたというわけで。

もはや四人目のblue chee'sと言った方がよいキヨさんのアコギのメロディに乗せて、一曲目は「Stray Cats」。
これが昨日聞いたバンド版、CD版ともまったく印象が異なり、アコースティック版もすばらしいデキ。
ぶるちのよいところはバンド演奏だけでなく、コーラス隊としてのアコースティックやアカペラ(今回はなかったけど、最初に聞いたときは衝撃的だった。なぜか「さすがアサラーがールズバンド!」と意味もなく感心した)が出来ること。
普通のバンドものだとドラムセットが置けないステージだとオケにせざるを得ないのだけど、別の顔があるからそっちでイケル強み。
これはすごく大きいと思う。

ぶっちゃけ、アルバム収録曲なのでオケで振り付けする「ラーメン食べたいな」をやったっていいと思う(アキバのインストアではやったのかな?)が、それをせずにピアノとギターとコーラスで見せる。いや、まさに魅せる。
新星堂は奥まった位置にあるので、歌声を響かせて往来する客層を取り込むのが厳しいのが、実に残念。
もっとも普段はアイドルイベントのようなので、あのように隔離ブロックのようにして、安心してヲタが楽しめるように高度に政治的な配慮があるのかもだけど。

MCを挟んで(フルメンバーだと利佳さんのしゃべりが多いが、肝心な告知とかはアニモさんにふるのが習わしの模様)「手帳(オリジナル版)」、「メトロノーム」の二曲を。
昨日のワンマンでは「As One」だったので、日本語版の「手帳」は何となく新鮮。
この二曲は手拍子とかいらないし、じっくりと歌唱を聴きたいので、目を閉じて音に集中する。
あぁ、これだよなあ、blue chee'sのもう一つの顔。

これが好きなんだ。

「手帳」は利佳さん抜きの二人ぶるちでも何度かやってくれたけど、ハモリが一人増えるだけで音の厚みが変わってぐっとよくなる。もちろんアニモボーカルの力強さは、先代にまったくひけを取らないし(出来ればアニモ版の手帳も音源化してほしい)よいのだけど、ぶるちの魅力のもうひとつに美しいハーモニーがあるので、それには最低でも三人はほしい。

続いて、前作の表題曲のジャズアレンジ「This is not a love song」。これはたしか昨年のクリスマスイベントではじめて歌った気がするので、なんとなく真冬の寒い時期のイメージが強く、なんとなく涼しげ(寒い)な印象。
出来ればこじゃれたBARなんかで聴いてみたい。
昨日からアルバムを聞き込んでいるのでわかるのだけど、昨日のライブ、そして今日のインストアイベント版のコーラス「This is not a love song♪」の部分が高音にアレンジされていて、低めに歌うアニモ声と差がクッキリ出ていて、とても心地いい。ウィスパーボイスっぽい?

そしてこの夏駆け抜けたblue chee'sのいよいよ最後を飾るのが「DASHIッ!」。
でもあの猛烈にかっこいいバンド版ではなく、アコギ演奏のみによるアコースティック版。
なんですか、これ。
まるで曲の印象が違う。
演奏がアコギ一本なのでコーラスの通りがよいせいもあるんだけど、ノリ方が従来のテンポになっていて驚く。
どちらも捨てがたいが、ロック系が好きな僕はバンド版が僅差で好きかな。
でもアコースティック版のギター、かっこよかったし、コーラスも素敵だったなあ。

思うのはblue chee'sはライブやイベントでオケ歌唱ではないため、CD聴いていれば満足たりえない。なによりCD版、バンド演奏版、ものによってはアコースティック版までバリエーションがあること。だから現場にはなるべく欠かさず行って聞きたいと思うんですわ。

返す返す惜しいのは、メンバーが海外在住で揃わないこと…。
対バンイベントに出続ければ、もっともっとファンは増えるのになあ。
麻美さんのドラムとか、あのふわふわキャラとは想像できないパワフルさで一度見たら忘れられないし、一方でコーラスの美しさもあるんだから。
二足のわらじではなく、実は二つの側面を持つ(バンドとコーラス)アラサーガールズバンドなんだよ。

もっとも、僕の大好きなロマンポルシェ。も、もうすっとライブしてないから、定期的におこなってくれるだけありがたいのだけど。

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

【2013/08/11 20:29 】 | ライブ、音楽関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
blue chee's LIVE 2013 夏
8/10(土) 晴れ(練馬 38.6度 しかも正午過ぎ)

朝からとにかく暑く、おそらく午前9時の時点で30度は軽く超えていたと思われる。
夏風邪は処方薬を飲み始めて今日で三日目。
普通だったら、そろそろ飲まなくてもいいんじゃね?くらい回復しているのだけど、糖尿をもっているため直りが悪い(らしい。なので通常は三日分なのに五日分処方された)。
しかもなんか咳が微妙に出るようになる始末。
とにかく薬を飲んで熱中症に気をつけて、夜のライブに無理せず行くこと。
これがもはや命題だった。

午前中からエアコンを入れるのは、長い人生の中でもはじめてかもしれない。
自宅にいる場合、たいがいは扇風機でしのぐから。
やせ我慢ではあるが、午前中から快適気温下にいたら、外出など出来なくなるもの。
ただ今日は朝から尋常じゃない暑さ。そしてイヤホンジャックの最終仕上げを行わないと、完全に間に合わず時機を逸してしまうので、正直無理をした。
どれだけ無理をしたかというと、とにかくモノが小さいためルーペをつけて作業するのだけど、これがしきりに眩暈がする。近いところ用なので、ちょっと離れた場所から取る時にルーペ越しに見ると像がぼやけて目がズキズキする。イチイチヘッドルーペをあげてやればいいのだけど、それが面倒。途中、何度止めようと思ったことか。
予備に作ってあった分も含め、すべてに色を塗り終えたのが15時半近く。
17時前にはでないと間に合わないので、本当にギリギリ。
一番よく塗れたものをひとつずつ選んでジップロックに入れる。
僕はガラケーなんで、そもそも装着できないのだけど、iphone5のモックにつけてみたら、けっこうしっくりいったので一応満足。

最近調子のよくないデジカメの起動をチェックし、忘れずに鞄に入れる。
しかしここで肝心なストロボのoffを失念していたため、せっかくの4ショットは悲惨なものに…。
前の週の旅行、掛川花鳥園でフクロウを撮った際にストロボが発光するとかわいそうなので、強制停止にしたままだったことを完全に忘れていた。
しかもよくよく解像度を見ると、ガラケーの方が断然上。
たしかに10年以上前のデジカメだけどさ。
結局、写してもらった写真は低解像度で暗いところで撮ることを念頭に置いてないipodtouchと同じく、カラフルなノイズが全面に散らばっている最悪のショットだった…。
ストロボが機能していればきっともっとマシなものになったのに。
その昔、アニモ生誕祭の際、ピンクメタリックキュベレイをプレゼントし、それを持ったショットをipodtouchで撮った時と同じくらいにひどい写り。
Photoshopテクを駆使しても、ノイズを目立たなくさせるのが関の山で、もともと暗い写真ではどうにもならず。無念ナリ。

夜の分の薬を持ち、滋養強壮ドリンクを一本飲んで、西日のキツイ時間にとりあえず電車に乗り、一路アキバへ。
外気温が高すぎるのか、車内のエアコンの効きが悪い気がする。

今回のblue chee'sのワンマンには、以前まであったサブタイトルがない。
たんに「夏」としか書かれていないのが、いささか拍子抜け。
アルバム制作やインストアイベント目白押しだったのでそれどころじゃなかったのだろう、今まであった開場後開演前の空き時間に流れるアニモのアナウンスもなく、ずっとchee'sの曲がかかっていた。
整理番号的には最前列も狙えたが、今日はまだまだ本調子ではないため、中段のバーカウンター脇をキープ。
ただこの場所、演奏がはじまってから気付いたのだけど、音の通りがすごく良い。
普段はドラムやギターなどパワフルな音圧におさえられてあまり聞き取れないキーボード音はおろか、ドラムを叩く麻美さんのコーラスもしっかり届いてる!
最前はスピーカーに近すぎて、たぶん聞き分けられなかったんだろう。
これからは僕自身地蔵なので、僕は演奏や歌唱を聴きに行っているタイプ(よく目を閉じて聴くクセがある)ゆえ、この中段をキープした方がよいみたい。
そういえば渋谷の音のいいハコ渋谷CLUB CRAWLも中段で聴いているため、音がよく聞こえるのかもしれない。

のっけの「blue chee'sのテーマ」から、二曲続けてchee's曲がかかる。
普段はラストあたりの盛り上げ曲としてセトリに組まれる「ガラガラゲッチュ」が三曲目にかかったのには驚いた。
そして、とにかく各音がハッキリ聞こえるのがうれしい。
ドラムやギターの音圧があるのに、ボーカルが負けてないのはすごくいい。

いったんMCを挟んで、chee'sつながりと言うことで、新アルバムより「Stray Cats」が初披露。
これ、前奏のギターの入り方が異様に渋くかっこいい。
ただそれまでの曲と違い、アイドル手拍子リズムでないため、非常に掴みづらい曲という印象。
どうノっていいのかわからない困惑さがホールからも感じた。
しかしこれってchee's時代の幻曲なわけで、これをアイドルバンドがやったのかと思うと、chee's侮りがたし! アイドルバンドの曲じゃないもの。
続いて演奏されたのが「Only One Chance」。
これがもう渋れるほどかっこいい演奏!
アニモDJで聴いた際には「なんかかっこいい系のアニソンぽい印象で、そこまでメタルじゃないなあ」だったのだけど、実際の演奏で聴くととにかくドラムがアグレッシブで、ギターが前面に出ていてひたすらかっこいい。
たしかメタルとアニモさんが紹介していたけど、まさに生演奏だとそれ!
アイドルバンドのノリでは完全にノれない、拳を突き上げて頭振るタイプ。
気付いたら拳振り上げてました。
今日はおとなしく見るつもりだったのに、この音圧とリズム、演奏にしびれまくり。
バンドものとしては当たり前だけど、blue chee'sでは無かった(ラーメン食べたいなではある)ギターソロもあり、これはすばらしい楽曲。
CDとは楽譜が同じでも、ライブ演奏だとまったく印象が変わる、これぞライブの醍醐味という曲。

これはオーラス曲の「DASHIッ!」にも言えて、こっちも負けず劣らずかっこいい音でしびれた。
逆にオケだった「荒野のLullaby」は、アニモの歌唱は堪能できても、なんか今ひとつ物足りない印象だった。たぶん、生バンド演奏だとこれも化けるタイプ。

そして「メトロノーム」も、アニモDJで聴いた時にはずいぶんと大仰なアレンジが加わっているなあという印象で、もっと「Engine」や「手帳」みたいにピアノだけの方がいいのにと思っていた分、今回のライブでのアコギ、ピアノ演奏のみの方が断然よかった。
コーラスも活かされるし、こっち版の方がいいなあ。
ただCDのセトリだと「手帳」の英語歌詞アレンジの「As One」とかぶるから止めたのかもしれない。

そしてアルバムの中でひときわ異彩を放っている「BLT」、掟さんの作曲のノイズ。
フロアのオーディエンスはどうノっていいかわからない困惑ッぷり。
僕はロマンポルシェ。の曲が大好きなので、このサイケな曲はあの軽いシンセドラム音に身をゆだねるのが一番。CD版では、なんかわざと下手に歌ってる感じが曲調にマッチしていたけど、どうやらライブではそこまで力が抜けなかったようで^^
たぶん叫ぶような歌い方だと、もっともあうんじゃないかな。
そして歌詞を聴いてようやく「BLT」の意味がわかった。

今回はアカペラコーラスが一曲もなかったのが、唯一残念だった部分。
ただし、「As One」と「This is not a love song jazz ver」があったから、何ら不満はないのだけど。特に今回、コーラスパートの麻美さんの声がハッキリ聞こえて高い音で「This is not a love song ♪」と歌うくだりが、すごく良かった。もちろんアニモのパワフルなボーカルがよいのはむろんのことだけど。

今回のセットリスト、そして新アルバムの楽曲から気付いたこと。
それはアイドルバンドからの脱却なのではないか?と言う点。

というのも前作のミニアルバムでのオリジナル曲「ハッピースマイリー」や迷曲「ラーメン食べたいな」にしても、パンパパンヒューのリズムが無く、いわゆるアイドル曲のセオリーを無視している点。
僕は旧レベッカ(現キヨさん)がしっかりサポートギターとしての縁の下の力持ちではなく、「ラーメン食べたいな」では超絶ギターソロ(しかも収録版とは微妙に変えてきている早弾き)を打ってくるように、あきらかにロック系のバンドへシフトしていきたいのでは?と思えてならない。

「Stray Cats」はそのそもchee's時代の曲なのに、他のシングルリリースされた楽曲とはあきらかに方向性が変わっていたので、本来chee'sが向かうはずだった路線はアイドルバンドではなく、ロックだったのではと思えてならない。

そして今回のアルバムでとにかく印象的だったのが「DASHIッ!」と「Only One Chance」の二曲。
ともにアイドル曲のセオリーを取り入れてない。
※パン・パン・パンの手拍子から、パンパパンヒューに変わり、パパパパパと早い手拍子になるもの。そしてかならずケチャを打てる場面が後半にある。

考えてみたら、アンコールで演奏してくれた「はじまり」のblue chee'sアレンジも、かなりロック寄りでタオル振り回すのはアイドルバンドでもあるものの、それとはちょっとニュアンスが違う感じがしている。

すべての演奏が終わったあと、フロア内に流れたのは新アルバムからの楽曲。
開演前はchee'sの楽曲、開演時の最初は同じくchee's時代の曲、しかしその後はblue chee'sの楽曲。終演後はすべてblue chee'sの曲。

ネクストステージに向かおうとしている感をひしひしと感じたのは、はたして僕だけだろうか。
アイドルノリが好きな人には、正直今回のアルバムの楽曲は厳しいかもしれない。
でも、僕のようなblue chee'sから入った人(あと昔はハードロックを聴いてライブで拳振り上げていたのも大きいかも)にとっては、この変化は大歓迎。

メインボーカルがchee'sのERIさんから、blue chee's生え抜きのアニモに変わったことで、この次のステップへの一歩に、僕は万感の思いで拍手を送りたい(blue chee'sを聴くようになったのは当時ジェシさんのボーカルに魅了されたため。アニモさんは人柄含め歌声も好きなんだけど、blue chee'sはジェシさんの声というイメージが強すぎた)。

それにしても返す返す残念なのは4ショットでストロボ発光せず、写真が最悪なものになってしまった点。
そもそも暗いスペース、さらに僕の背後にライトがあって完全逆光では、ストロボ無しでうまく撮れるはずも無し。
ただ僕の頭がレフ板の役割になっていて、向かって左の麻美さん、利佳さんは比較的キレイに写っていた。ただイチオシのアニモさんは右サイドなので、逆に陰影がきつくなってしまい、もう泣きたくなるほどのショットに。笑顔が見えない…。しくしく。
2013_8_10.jpg
Photoshopテクを駆使し、全体にくまなくノイズがかかった状態をガウスぼかしで均し、明度を上げると白くなるだけなのでレイヤー複製してオーバーレイで重ねたり、いろいろやったけどこれが限界。

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

【2013/08/11 01:37 】 | ライブ、音楽関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ホーム |