渇き THIRST
3/30(火) 晴れ(快晴なれど寒い)

パク・チャヌク監督作品に初めて触れたのは、ご多分に漏れず「シュリ」が引き起こした韓国映画ブームに乗して公開された「JSA」。しかしこれは劇場でみることができなかった。たしかタイミングがあわなかったのだと思う。
未見なのにDVDをいきなり買って、後悔した。無理してでも劇場で見るべきだったと。
おそらく「シュリ」「クワイエット・ファミリー」でソン・ガンホの芝居がおもしろく、その流れで「JSA」もチェックしていたのだと思う。
そして次に耳にしたのが「オールドボーイ」。
見た後、あげしく気持ちが沈んだ。映画を見て後を引いたのは、それまで経験がなかったと思う。
実は公開当時、韓国留学生に「オールドボーイおもしろかったよ」と言ったら、この監督の前作が劇場公開されてすぐに打ち切られたんですよ、と教えてくれた。そのタイトルが「復讐者に憐れみを」。
日本では「オールドボーイ」のヒットで、この曰く付きの前作もDVDスルーではなく単館公開された。
ここで「パク・チャヌク」という名前を確実に覚えた。
この監督の作品は必ず見よう、と。
娯楽性が高いわけでもなく、ひたすら「痛い」のだが(そういう描写がある)、なにか気になって仕方がない。
リベンジトリロジー(復讐三部作)二作品を見た後に「JSA」を見ると、どことなく共通項がある気がした。
そのトリロジーの最後を飾ったのが「親切なクムジャさん」。
これは前二作品に比べ、ぐっとシニカルになっていて、残酷なのに笑える奇妙な作品だった。
当然、リベンジトリロジーのセットDVDは買った。
しかし一度も封を開けていない。
あれ、パク・チャヌク監督作品は好きなはずなのに。
あれ、この人のなにがおもしろいんだろう??
新作に期待に胸をふくらませながらも、好きな監督ではあるのに好きな作品名はあげられない。
なんだ、これ…。

監督が起用する役者が好きなのかもしれない。
「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」にはチェ・ミンシク。
「復讐者に憐れみを」、今回の「渇き」にはソン・ガンホ。
シン・ハギュンに至っては「JSA」「復讐者に憐れみ」「渇き」と、もはや常連の域。なぜかソン・ガンホと競演する機会が多いため、自動的に覚えてしまった…。

映画「渇き」の感想を。
印象として、とにかく長い。
途中の中だるみが激しく、思わず時計を見てしまった。しかもまだ一時間以上残っている始末。
だからといってつまらないわけではないから困る。
苦悩する神父ソン・ガンホはどこか悲壮感がなく、これがチェ・ミンシクだったらもっと画が重くなっていたように思う。これは監督の狙いだろう。
ねちっこく生々しいセックスシーンに吸血鬼ゆえの血を吸うシーン。
生臭さがスクリーンのこちら側まで漂ってくるよう。
この生々しい痛さ(生きている人間ゆえの)が、パク・チャヌク監督の真骨頂だと思う。
目を背けたいのに見てしまう。

ラストシーンは、まさに愛想入り乱れての名場面だと思う。
台詞はほとんどないのに、激しい葛藤が手に取るようにわかる。
男としてではなく神父としてのソン・ガンホ。
複雑なオンナの心境を描くキム・オクビン(潔い脱ぎッぷりは日本の女優を見習うべきだ。ペ・ドゥナと並んで、この女優さん、今後は要チェック!)。

なんだかんだで満足している自分がいる。
きっと次回作も見るだろう。

<今日の判定> △
頭が痛くてコーヒーをいつも以上に飲んでしまった。
もちろん鎮痛剤も服用。
寒さが頭に堪えるのかも。

テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

【2010/03/31 01:19 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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