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夜行観覧車
7/5(月) 曇り一時雨(蒸し暑さ際だつ)

湊かなえの最新作。
なんだかんだで読んでしまっているのは「告白」の衝撃がそれほど大きかったから。
とはいえ、今回も図書館利用、気に入ったら買うスタイル。
今まで買ったのは「告白」のみ。「少女」もいずれは買いたいと考えているけど、古本でもいいか。

ふたつの家族を題材にした小説で、あいかわらず自分本位で不愉快な登場人物ばかり。
実に読み手を不愉快にさせてくれる「すべては人のせい」「わたしはかわいそうな人」「なんでこうなった」なキャラメイクに、今回珍しく父親の描写もあり。ただし「事なかれ」を極めていて、作劇に絡んでこない。
この作者、女性ゆえかいささかおかしな方向にゆがんでしまったけど自分では気付いていない「かわいそうな」お母さんと、とにかく自己チューな年頃の女の子を出すのが好きらしい。
一方では年頃の男の子は出ても、父親像がいつもぼかしてある。
「父親なんていなくても物語は進行するのよ」と言わんばかり。
まぁ、無理に苦手な領域のキャラを出して、破綻するよりはマシだとは思うけど。

今回は三人称の体裁を整えてはいるものの、どうみても1.5人称な感じで、「今、これは誰の視点だ? それとも客観的な第三者視点、神視点か?」と混同してしまう。それが冒頭からなので、いきなり読み返すことになってしまった。
鮮烈な一人称デビュー作の作家に、三人称視点はまだまだハードルが高いのかもしれない。

内容は正直、あまり印象に残らなかった。
とにかく不愉快なかんしゃく持ちの娘、それに対して対峙しない母、傍観者というより事なかれですべて流してしまう父親。
自分本位同士がぶつかり合い、そこからうねりが生まれるわけでもなく、なんとなく不愉快でことが進んで、ちょっとしたアクシデントがあって、それでおしまい。

うーん。

デビュー作から回を重ねるごとに、何も残らなくなっていく…。
時間をかけて、小説家の代名詞「題材のための取材」で時間をかけて、新作を書いてほしいと思う。
作品から「焦り」を感じてしまうのは、勘ぐりすぎだろうか。

<今日の判定> ▽

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

【2010/07/05 23:33 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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