スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】 | スポンサー広告 |
浮世絵動物園
8/24(火) 晴れ(今日も34度)

日曜に、会期終了前にもう一度行っておこうと思い立ち、河鍋暁斎記念美術館に足を運ぶ。
その際、なんとも興味深げなチラシが置いてありましてね。
「浮世絵動物園」。なんでも浮世絵に描かれている動物特集らしい。
チラシにはナゾの生き物もあり、これはおさえておきたい。
しかし会期は今月いっぱい、それも木曜まで。
水曜があいているのでそのつもりだったのだけど、時間をずらしてもらえたので、思い立ったが吉日ということで原宿まで暑いさなか出かけてきた。

時間は14時ちょい前。
電車待ちのホームがすでに暑い。
原宿到着。まだ夏休み中とあって、人出が多い。女子率高し。
表参道を下り、途中で折れて太田記念美術館へ。

土足厳禁でスリッパに履き替えるようだ。
外人カップルが入園料を払わず、ひたすらポストガードを物色している。
700円払って入るべきだろうにと老婆心。

薄暗い室内には中央に日本庭園を模した作りになっている。
四方の壁にはけっこうな感覚での展示。それぞれに解説書アリ。
一階は人物とネコ、犬といったオーソドックスなものばかり。
二階に上がると、擬人化した動物、妖怪のたぐいなどあり。
暁斎は一階に一枚、二階に一枚だけだった。

それにしても、まったくガツンと来ない。
展示物ではなく、隣の解説書を読んで満足してしまう。
肝心の絵に、正直ちっとも心揺さぶられないのはなぜだろう。

暁斎のように写実的でありながら、デフォルメされカリカチュアされた動物や人物ではないから、見ていてちっともおもしろくない。
ようは僕の求めていたのは「動」であり、ここに展示されているほとんどが「静」。
しかも暁斎に比べて、明らかに技術的に劣っている作品も多い。
葛飾北斎も一枚あったが、背景の植物のディテールはすさまじいのだが、肝心の犬がちっとも魅力的に見えず、有り体に言えばかわいくない。
カエルものも数点あるが、いずれもジャガイモのような形で、カエルという説明がないとわからないくらい。
児雷也の大蝦蟇も、暁斎の筆に比べて今ひとつ。
チラシにフィーチャーされていた、ナゾの生き物の正体は「虎小石」で石に虎の手足としっぽが生えているという一風変わったもの。こういう奇天烈なものがたくさんだと思ったのに、飛んだ肩すかしである。

名だたる浮世絵師たちらしいが、その中に暁斎の名前はない。
でも実際見ると、ウィットに富んだ作風、秀でたセンスに、見ていて楽しいのは暁斎。
唯一、月岡芳年のあやかしものの連作が良かった。宮本武蔵が天狗を斬っている絵なのだけど、名前を「無三四」と書いてあったのが、かっこいい。ただ、この人の作風なのだろうけど、ギラギラとした原色の印象が強かった。ネットの調子が相変わらずひどい中、調べてみると「江戸川乱歩・三島由紀夫などの偏愛のため芳年といえば無惨絵」だそうで、たしかにおどろおどろしい雰囲気は群を抜いていた。
暁斎と同じく、海外での評価の方が高いらしい。

河鍋暁斎記念美術館では確実に一時間はながめていられるのに、浮世絵動物園は三十分いたかどうか。
展示物もそれなりの数ながら、結局足を止めたのは暁斎の絵だったというオチ。
どんだけ気に入ってしまったのだろう、河鍋暁斎。
先日買ってきたポストカードの方がグッと来るもの。
【2010/08/25 00:48 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
<<セリフで全部説明するな | ホーム | 無駄無駄ッ!>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://maruzoo.blog19.fc2.com/tb.php/1654-4a1dd321
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。