十三人の刺客
10/15(金) 曇り(24度くらい?)

141分。
しかし全編にわたって、ぴりぴりとした緊張感が画面からほとばしっている。
ビデオで見た往年の時代劇を彷彿とさせる空気感。
こんな邦画、それも時代劇ものはスクリーンで見たことがなかった。
リメイクものではあるが、昨今の元作品を改悪しているとしか思えないしょっぱい画作りはなく、役者は皆きちんと侍に見える。
特に松方弘樹の貫禄。
あの太刀さばき、殺陣には抜群の安定感。
やはり若い頃に時代劇をやっている人は違う。
まさに剣豪。
芝居もノリノリな感じで、見得を切るのも堂に入っていて本当にかっこよかった。

伊原剛の剣鬼然としたたたずまいもすばらしく、それなのに武士道も減った暮れもない最期もよかった。

他の若手の侍たちもけっこういい立ち振る舞いで、そこに現代の若者の線の細さは見えなかった。
高岡蒼甫の若侍っぷりも実によかった。

そしてなにより稲垣吾郎。
暴君としての狂気を見事に演じていた。
顔だけでおろおろするどちらかというと頼りない色男のキャラ付けしかなかった稲垣を、よくぞこのキャスティングに選んだと思う。
本当はさまざまな役を演じたいのかもしれないのに、型にはまった役しかオファーがこないのではなかろうか。
いわく「稲垣吾郎を演じている」感じ。
しかし、今回の殿様はその稲垣某にあらず。
涼しい顔をして常軌を逸した振る舞いの数々。
徳川の血筋で、どこかゆがんでしまった主君。それでいて妙に説得力のある物言い。
実にすばらしかった。

ラスト50分にわたる死闘は疲労の色がスクリーンを通じてこちらに伝わってきて、それでも最期まで剣を振るう侍の姿に力みっぱなし。まったくもって肩のこる映画だ。

いやぁ、オリジナル作品も名作として誉れ高いそうなので、今度DVDで見てみようと思う。

テーマ:今日観た映画 - ジャンル:映画

【2010/10/16 00:11 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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