アーカム・アサイラム
10/26(火) 曇り一時雨(午後から一気に冷え込み13度)

もろもろのポイントでGETした図書カード二千円分で、ほしかった「バットマン アーカム・アサイラム」を不足分760円を足してで入手。
二十年前の作品で、アメコミ界のエポックメイキング的存在ということは耳にしていたが(同時期には同じくバットマンの「ダークナイト・リターン」がある)、実際に表紙以外は見たことがなかった。
必要以上に豪華な装丁で、これを削ればもう少し単価は抑えられるだろうにと思いつつ、絶対的に市場が狭い翻訳アメコミじゃしかたない。
帯には借りパクされて無くしてしまったもっとも好きなアメコミ「キングダム・カム」が今月末に復刊との記述が!
アメコミは出てすぐに買わないと、購入者の少なさゆえ速攻で絶版になってしまうため、見つけたら即買いが鉄則。「シンシティ」の第一巻で痛い目を見ているので、気をつけねば。

で、アーカム・アサイラムなのだが。
超絶の一言に尽きる。
コマがすでに絵画の領域のタッチ。
今でこそデジタルツールで似たタッチは容易に出せそうだが、二十年前当然のごとくアナログ手法。
ザラザラとした筆運びと、時折見せるハイコントラストで白く飛んだコマ。
内容もむろんのこと、とにかく先が見たいと興奮してページをめくったのはどれくらいぶりだろう。
アメコミはいつもそうだ。
刺激が強すぎる。
コマの外には別の絵がレリーフ的に描かれているとか、一枚書くのに一体どれだけの時間を費やしているのだろう。
見せ方もひたすら映画的で、例えばカメラが回り込んで寄るなんてのを、その絵画調で見せてくれる。
「キングダム・カム」は読み進めていくうちに、あまりに写実的な人物描写(タッチがまさしく写真のよう)に「動かないはずのコマが動いて見える」錯覚に陥ってとにかく衝撃的だったのだが、「アーカム・アサイラム」はどんなに映画的カメラワークを見せても一枚の絵に見えるから不思議だ。
もちろんそれは悪いことではなく、たとえて言うなら美術館で連作を見て、そこにドラマを感じるようなもの。
とにかく「絵」なのだ。
それも尋常じゃない迫力の。

翻訳されていなかったため、初めて知った当時は購入をためらわれたが、こんなことなら買っておけばよかったと後悔。もっと早く知っていたら、また表現世界の見識が広まっていたのに。
結局、原書で持っているのはアレックス・ロスの「キングダム・カム」と「マーブルズ」。そしてフランク・キラーの「ダークナイト・リターン」だけだし。

表現者としては「アーカム・アサイラム」は是非とも一読すべき。
【2010/10/27 00:41 】 | 本関係 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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