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往復書簡 湊かなえ
夜の予定は無くなってしまったので、気分を変えて読書タイム。
目を休めるべきだろうけど、湊かなえ「往復書簡」を。
「告白」のインパクトが絶大で寄せる期待に応えるべく技巧に走っていた感があったが(傾向が違っていた二作目「少女」はわりと好きだがそれ以降はどうにも今ひとつ)、なんだか今回のは吹っ切れたというか居直ったというか、とにかく久しぶりにわくわくしてページをめくった。

短編三本で、アプローチは「告白」と同様のスタイル。
残念ながら超主観でしかこの作者は書けないだろう。
それは別にあり体の三人称を誰ものぞんではいないから。

現にスタイルを変えた「少女」はイマイチ評判が思わしくない。たしかに「告白」を期待するから、その裏切られた感は大きいだろうけど、読み物として読めばけして駄作じゃないんだけどね。

それにしても妙に生々しくいらつく女性像がいつもこの作者の作劇に登場するのだけど、これって本人のメタファーじゃなかろうか?と思ったり(たぶん違う)。
たぶんもっとも得意なキャラがこの「不愉快にさせること天下一品な女性」なのだろう。
作者自身が女性ゆえ、男性では誇張しすぎてうまく描けない生臭さを上手に処理しているに違いない。
今回もそれが出てくるのだけど、結末が意外なほどホッとするのでいい感じ。
ここのところその「不愉快な女性」が劇中立ち回るおかげで感情移入が全くできず、読後なんともいえずやりきれなかっただけに、今回の話のもって行き方は好き。

そして案の定、amazonの評価欄では「告白」と比べられてる。
何かと比べた方がたしかに批評しやすいとはいえ、永遠に一作目がリトマス試験紙にされるのは、いささか不憫でならない。

手紙ならではの相互一方通行でありながら、メールと違い一度文章を租借してから送る特性が存分に活かしているのはさすがですわ。見え隠れする感情的な部分を押し殺している感が出ているのもすばらしい。おそらくリアルタイムで反応して送り返せる電子メールスタイルでは、この細かい心模様は出せない。このチョイス、すばらしいわ。

テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌

【2011/04/22 23:27 】 | 本関係 | コメント(1) | トラックバック(1) |
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【2011/11/26 01:29】| URL | 藍色 #-[ 編集] |
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