河鍋暁斎美術館と板橋区立美術館
5/3(火) 曇りのち雨(洗濯物乾かず)

せっかくの連休。
前回の展示物、会期が二ヶ月あったのに行きそびれてしまった河鍋暁斎美術館へ。
今回は神話やおとぎ話がモチーフの展示。
第一展示場には神話。いざなみ、いざなぎや大和武尊などいささか僕は疎いジャンル。しかし大判の下絵がメインなので充分見応えアリ。それにしても筆で描いているはずでペンや鉛筆のない時代、髪の毛のような細い線をいったいどうやって引いたのだろう? 竹とか木を削ってペンのように使ったのだろうか? それにしてもいつもながらすばらしい筆致。
第二展示場は一転しておとぎ話。浦島太郎に桃太郎、金太郎など日本人なら誰でも知っている超有名人たち。
桃太郎に成敗される鬼がどこか愛くるしく憎めないのは暁斎ゆえ。
第三展示場はあちこちの美術館に蔵書されている大判の縮小印刷が展示と、これまでに刊行された書物が自由に閲覧できる。
そこで7000円する1992年に出版された「暁斎の戯画」に目を奪われた。
赤い表紙にカエル。中身はほぼ動物もので埋め尽くされていて、大きな版ということもあって見応え充分。
そうとう見倒されたようで、かなりボロい上、案の状の売り切れ。
美術館のスタッフさんに聞くと、わざわざ書籍のタイトル出版社著者を紙にメモしてくれた。
こちらでは手に入らないけど、ひょっとするとどこかで見つかるかもしれないので、とのこと。
この気の利くところが、「在庫はそこにあるだけ。無ければないよ」ととりつく島もない対応をする本屋や量販店との決定的な違い。
帰宅後、ネットで早速検索かけたら、予想通りプレミアついて相場12000円に。
内容はもちろんその値段でも見あうものだけど、たんに絶版だから値段つけているだけじゃないのか。
いずれは必ず買う。でも今はちょっとさすがに手が出ません…。

道中、中山道を荒川を渡って右折していくと美術館なのだけど、左折して戸田公園に向かうとコメダ珈琲があることに先日来気づいていたものの、なかなか立ち寄ることはなく。
ちょうど昼食を摂っていないしということで、今日はじめて利用。
最低でも静岡に行かない限り、この名古屋名物の喫茶店は利用できないと思っていたから、この関東圏の出店は実にありがたい。なにげに以前住んでいた向ヶ丘遊園のダイエー前、旧ウェンディーズにコメダ珈琲ができたとそうで、テレビでも時折紹介されているので、関東でもずいぶんとポピュラーになったものだ。
席に備え付けの手書きポップに「アイスコーヒーにミルクをどばどば注いでかき混ぜずに飲むのがうまい」と書かれていて、さっそく試してみる。たしかにうまい。コーヒーゼリーっぽい感じ。

一服してから、暁斎の展示物が間近で見られるという板橋区立美術館に向かう。
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/now.html
しかも入場料無料。
館内の一角に屏風がぐるりとしつらえてあり、しかも生! 写真撮影Okay!それを座って鑑賞。どんだけ太っ腹なのよ、と。それにしてもなんという粋な展示方法。好奇心を抑えられないタイプがいたら大変なことになりかねないのに。
入り口右手に金屏風に龍虎の図版。これが暁斎のもの。
金箔に墨。カメラなんて当然持参してないからケータイで写メ。
でも図版が大きすぎて一部しか入らないし、こんな小さなしょぼいレンズで撮ってもダメだということで、一枚だけにして脳内焼き付けに。※公式サイトの一番下に図版あり。

他の絵師の花鳥12枚がかなりよかった。作者は…覚えたはずなのに失念(もらったパンフで確認。岡田閑林という人)。
http://www.flickr.com/photos/27609979@N06/4570122652/
※このフリッカーの写真はガラスの向こうだけど、これが直で見られるのだ!
ぜひオリジナルサイズで見ましょう。
とにかく色遣いがビビットで、植物の部分だけ見ると現代の絵と全く変わらないタッチ。なんというかややアニメっぽいカッチリとした塗り。そこに細密画のような鳥が描かれているから、そのアンバランスさと空間が見事に調和。
暁斎とはまるで違うけど、眼福でした。

館内では掛け軸メインの展示物は二つのフロアに分かれていて、それぞれ鑑賞。
そこにもう一点、暁斎の図版があるのだけど、やはり他の絵師とは違う迫力があった。もちろん好きというバイアスはたぶんにかかっているけど、花鳥ものが多い中、鍾馗さまの鬼退治ですよ。ここでも逃げる鬼たちが妙にユニーク。暁斎のいいところは必要以上に残忍な描写がないこと。ひどい場面も笑い飛ばせる見せ方をしてる。だから好きなんだけど。

入り口に「市兵衛さんと一緒に記念写真を」とパネルがあり、これがちょっと他人には見えなかったのでぱちり。
ichibei.jpg
第一展示室にあった「カボチャ顔の市兵衛さん 大文字屋市兵衛像 酒井抱一作」がそのもと図版。ただガラスケースの奥なのでけっこう遠い。屏風との距離感に慣れていたので、これはちょっとかなり遠いです…。

暁斎美術館ではカエルのマグネットと絵はがきのセットを買っただけ(欲しかった本はみな品切れ…)だったけど、この板橋区立美術館ではさまざまな画集が半値!
思わず浮世絵の「顔の描き方」なる本を購入。さまざまな顔が描かれている図録で、別にメイキングやHowto本ではない。でもひたすら模写すればいけるかもと思えるほどの量とバリエーション。人間よりも圧倒的に動物が好きで、しかも萌えキャラが描けない僕なので、もっと先人を習うことにしようと。

得るものの大きかった連休後半初日でした。
【2011/05/03 22:41 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
<<百二十の瞳 | ホーム | GANTZ: PERFECT ANSWER>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://maruzoo.blog19.fc2.com/tb.php/1728-20beea7d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |