最終兵器彼女
2/1(水) 雨(気温上がらず)

先週土曜(1/28)公開なのに、新宿ではわずか44席という極小なハコ。
スクリーンは畳1畳程度。
これがこの映画に対する松竹の意気込みなのか…と、すでにゲンナリ(実は東映映画だった)。

映画の日。それも今年になって初めての映画の日(元日もそうだけど、実際2月1日が初でしょう)で、かつ公開直後。それなのに昼過ぎ2回目の上映時間なのに、44席すべて埋まることはなく入りは2/3程度。
あぁ、「ホテル・ルワンダ」にすればよかった。
前田亜季がかわいくてドン・チードル(ホテル・ルワンダ主演の黒人俳優)を蹴ったオレがバカだった、と気付かせてくれるのは開始早々の窪塚弟の信じられない芝居でした。
いや、映画なりドラマなりを見て芝居云々を語るのは、エセ評論家そのものなのはわかっています。
しかしそれでも、よもやここまでヒドイ連中をよくぞ集めたと。
その中で賢明に芝居する前田亜季の姿は、劇中のチセのそれよりはるかに同情できます(野営地に帰還する彼女の寂しそうな背中は、ダメ役者の巣窟なこの映画への劇中内オマージュか?)。
特に自衛隊サイドで絡んでくるテツという兵士。
渋川清彦という役者で98年から色々な映画に出ているようですが、お願いだからしゃべらないでくれ…と。
もはや棒読みとかいう次元を越えてます。
顔立ちは精悍でかっこいいのに、第一声を聞いた瞬間イスから転げ落ちそうになりました。

開始20分で腕時計を見てしまったのは、初めてです。
それなのに2時間あるんですよ、この映画。
最初の1時間ですでに体感時間は2時間超えてます。
正直、キングコングが3時間なら、この映画は正味5時間くらいの疲労。
口直しに別の映画を見ようと言う気も起きませんでした。

心の中で「前田亜季に1000円。前田亜季の芝居に1000円」と念じ、どうやって納めてくれるのかこのグダグダをと文字通り石にかじりついてこらえた2時間後の結末には開いた口がふさがらず、もはやエンドテロップで窪塚弟、前田亜季の名前がスクロールしてきた時点で席を立ちました。
いや、たぶんですね、役者が違っていれば「泣けたよ」と言ったかもしれません。
それがダメならアフレコでもいいです。

一昨年の「デビルマン」も壮絶なデキでしたが、芝居のひどさではこちらに軍配が上がります。
「CGががんばってたよね」と素人になぐさめられる映画は、ダメですよ…。
だいたい北海道なカンジがまるでしないのはなぜ?

ソラ君が「あの微妙な方言をどうやって再現するか?」と気にしていたそうですが、安心してください。
方言以前の問題です。
札幌爆撃で、爆風をよける窪塚弟の芝居が冒頭10分で見られますから、それですべてがわかります。

「その姿勢は、仮面ライダーの変身ポーズかっ!」

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【2006/02/01 23:56 】 | 映画鑑賞記 | コメント(6) | トラックバック(1) |
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コメント
ずいぶん……
凄まじい映画を見られたようですな……
そこまで言われると逆に見てみた行きもします。DVDで
出来具合から44席の映画館にとばされたのでしょうかねぇ……
【2006/02/02 07:35】| URL | バッズ #-[ 編集] |

かなりの酷評ですね…

私はこの作品をまだ見ていないので何ともいえませんが、分かる範囲での情報から推測するには、満足できる作品に仕上げるにはきっと予算が少なすぎたのではないかと思います。

予想通り、早稲田松竹で、maruzooさんお奨めのリンダリンダリンダをやるみたいです。
楽しみにしています。

【2006/02/02 21:22】| URL | 小さな小さな企画屋の社長 #-[ 編集] |
最臭兵器ってあったよね
と何の脈絡もない作品を持ってくる。
「最終兵器彼女」ですかー・・・
全巻(といっても少ないケド)持ってますが
最後はグダグダもいい感じで、撒いた伏線が
殆ど分からず終い。
萌え要素で客寄せして人殺しで悲劇演出、の
繰り返しでゲンナリした印象しか残ってないですw
【2006/02/03 08:06】| URL | ぱらやん@シスのワンコ卿 #-[ 編集] |


まわりの評判とか気にせず自身の目で見て楽しめたら御の字というのが、わたしの映画の見方です。ですので、これに関しても、あくまで私個人の感想と捉えてほしいところです。
とはいえ、ホント…。

>バッズ中尉
 そう、まさに「デビルマン」が、そのコワイもの見たさでした。そして「キャシャーン」も。
もっとも「キャシャーン」は2回見に行くほど、個人的には好感触でしたけど(あの強烈なビジュアルイメージが好き。話は、まぁアレですけどね)。
出来具合で44席に飛ばされたのはさだかではないですが、あの設備がシネコンの巨大スクリーンと同額というのは、やはり納得できません。昔中野で見た名画座でも、もっと広かったですよ…。

>企画屋の社長さま
 すいません、 なまじひいきの役者が出ていると、どうしてもまわりのひどさが際だつみたいです…。
もっとも原作マンガにはまったく興味がなく、その再現度(キャストやストーリー)を確認するために読みたいとも思わなかったので、根本的にわたしにはあわない映画だったようです。
予算うんぬんは、わたしは完全に映画産業とは無縁の道楽で映画を楽しむ身ですので、あまりそのあたりは考えないようにしているんです(一応もの作りを生業にしているので、そのあたりの制限の厳しさは知っています。映画は、その比ではないと思いますが)。

ただひとつだけ疑問なのですが、予算が限られると芝居のリテイクも制限されるのでしょうか? 物理的にフィルムを使うから、同一カットをいくつも取り直すことは出来ないでしょうけど、リハ重ねて回避することはできそうに思えるんですが、もちろん素人考えの域を出ませんけど。

ホントにリンダx3で口直ししたいです。あのヌルさはたまりません。DVDが今月出るのですが、やはりもう一度スクリーンで見たいので、早稲田松竹には足を運ぶと思います。
職質かけられそうな迷彩柄の巨漢がいたらわたしなので、そっとしておいてください^^

>ぱらくん
最臭兵器…あったですなぁ、そんなの。
あれも自衛隊がらみだったような。やはり自衛隊ものだと、戦国自衛隊がよいです。今回のTV版が昨年の映画版の不満点をことごとく払拭してくれているのでナイスです。

>萌え要素で客寄せして人殺しで悲劇演出~
この時点で、もう原作からしてアウトじゃないですか。人を殺すことで悲劇を演出なんてもっとも安直な方法で、わたしが忌み嫌う手法ですので…。
というわけで、前田亜季以外がいい芝居をしたところでハナからわたしの琴線には触れようのなかった作品な気がしてきました(マンガ読まなきゃ実際の所はわからないけど)
【2006/02/03 10:13】| URL | maruzoo #-[ 編集] |

製作費が少なければ、いい役者が使えません。また製作費が少なければ、この作品のようにたくさんの新人にトレーニング&指導もできません。製作費が少なければ、撮りなおしもかなり厳しくなります。フィルム代などはささいなのですが、レンタルの機材とか場所代とか…

私も来週から製作費確保に動かなければなりません。あと最低でも6千万は必要なのです。
【2006/02/04 09:34】| URL | 小さな小さな企画屋の社長 #-[ 編集] |
そうなんですか!
>企画屋の社長さま

「制作費が少ないとダメ映画になりがち」というのが今ひとつわからなかったのですが、そういうことだったんですね。ありがとうございます。
たしかに指導する人とか、直接完成作品には見えない部分でかかってくるんですね…。
そういえばなにかの話で「雨で一日延びると弁当代やエキストラ代だけでもバカにならない」と聞いたことがありました。
ホント映画って「好き」とか「情熱」とかだけでは作りきれないものなんですね。

「あと最低でも6千万~」なんて額を聞くと、トータルでどれくらい必要なのか想像もつきません…。無責任に「がんばってくださいね♪」なんて絶対言えないです…。
いい映画、楽しめる映画になることを応援しています!
【2006/02/04 10:40】| URL | maruzoo #-[ 編集] |
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