デザインフェスタvol.35 備忘録
5/13(日) 晴れ(21度)

「ぼうびろく」と打ち込んでも変換してくれないatokにいらついて、Googleの予測変換したら「忘備録」ではなく「備忘録(びぼうろく)」だったというオチ。
一つかしこくなったからよしとしよう。

今回うちのブースは入り口からエントランスを抜けたすぐの、しかも角という好立地。
バジェット軍団も気合い入れてたくさん作ったし、ハシビロコウ軍人やオニオオハシ戦車兵もたくさんの方に見てもらえるのでは?とうきうきしていた。
真後ろと右隣は背面ギリギリの棚での展示。
一方のうちはテーブル型で前面ギリギリながら、机がアウトドア用のものなので左右に余裕があり、さらに椅子を置いても背面は大丈夫。
ずいぶん以前に作ったオリジナルプリントのTシャツを角に置くことで、隣とは余裕で出入りできる。
トイメンは怪獣TOYのブースが横一列に連なっている。ここだけワンフェス的な雰囲気。

二日間通して、ドールショウで好評だったバグ犬ヘッドの追加版もすべて新たなドール好きな方に引き取られ、鳥頭軍人たちも今回はみな旅立っていった。バジェットは2/3くらい。
今までで一番の成果かもしれないが、ドール用の素体は仕入れ値段そのままで提供しているので、ブース代など諸々あわせても正直たいしたことはない。
もっとも商売でやっているわけじゃなく、気に入ってくれて喜んでもらえれば御の字だし、そもそもが作ったものを通じて少しの間でもお話ができればそれでいいので、そういった意味ではこれ以上にない満足感。

特にドールショウでパグ犬ヘッドを買ってくださった方がブログやツイッターなどで着飾った写真をアップしてくださるだけでもうれしいのに、わざわざ来ていただいて挨拶してくれたりと、実物をもってきてくださったりと、ドールものの方々の温かさにはひたすら感激。
もちろん、以前からカエル人形をひいきにしてくださっている方とのお話も楽しいし(とにかく顔を覚えられないのがどうしようもない欠点というかもやは欠陥なのだけど、それでもようやくわずかながら覚えられるようになり「いつもありがとうございます」とお礼を言えたし、いつも和装で来てくださる方はその出展ブースに遊びにも行って素敵な折り紙のピアスを購入。考えてみたら母の日グッズとして風車のイヤリングを買えばよかったと帰りの車の中で大後悔…)、買わなくてもちょっとしたネタから話が弾むと、それだけでも十二分に楽しい。

ようは作品を通じてのコミュニケーションが楽しく、金銭授受よりもウェイトを重く置いている、と。

12_5_deza_0.jpg
1日目設営。右端に見えているのがTシャツ。
12_5_deza_6.jpg
2日目設営。左端に見えているのがTシャツ置き。隣とのスペース埋めのため配置換え。
12_5_deza_1.jpg 12_5_deza_2.jpg
1日目、バジェット、メカバジェット軍団大集合の図。その後、何度頭をもがれたことか。
バジェットを知らない人にとっては「おいしそう」「どら焼き」が褒め言葉で、知っている人にとっては「デフォルメなのに似てます!」が最大賛辞^^
12_5_deza_3.jpg 12_5_deza_4.jpg
1日目、その後旅立った幸せものたち。
12_5_deza_5.jpg
ファントムマスクを買ってくださった方のワンダとのツーショット。左の洋服、なんと自作で、さらに着ているご本人(人間の方です、はい)とおそろいという! 服作れる人、尊敬します。この後、ファントムは悲劇に巻き込まれることを知るよしもない(マスク壊れました)
12_5_deza_7.jpg
パグ子さん近景。嫁に出した娘が恐ろしく着飾って変貌して里帰りした心境!ドレスは自作だそうで、やはり服を作れる方は尊敬対象!
さらにパグ美さんと命名された方が作られたウィッグ付きという後で知った、実はとっても狭かったパグ仲間ワールド!

辛口な感想は追記で。
と、いいことばかり、大満足の今回のデザフェスだったかというと、実はそうでもない。

目の前のブースが怪獣の着ぐるみを持ってきていてそれを着てパフォーマンスするのだが、自分のブースエリア内ではなく共有スペースの通路を使うため、来場者の通行の妨げになる。
僕自身怪獣好きだし、ゆるキャラ的に写真を撮りたい気持ちは理解できるから、その着ぐるみが登場すると自然発生で取り巻きができるのは仕方ないと思う。
しかし全身をおさめようとすると、着ぐるみとカメラを構える人間との間にはスペースが必要。
人垣をは避けようとこちらに背を向けて通り、うちの展示物をギリギリショルダーバッグやヒップバッグがかすめていく。
サービス精神が他のブースにとって裏目に出ているケース。
中でも最悪だったのは、ちょっとセクシー衣装の女性キャラが来ると、どこからともなく沸いてきて盗撮のように撮っていくヤツ。撮っていいですかと絶対声をかけず、遠巻きに撮るから通行の邪魔以外のなにものでもない。

着ぐるみがパフォーマンスするのは仕方ないと思っても、特殊メイクの呼び込みを通路で行うのはどうなの?
エントランス方面からなら通路も広いし客引きも問題ないが、狭い通路をどう見ても自分のブースより大きくはみ出た中央付近で営業するから、渋滞が発生するのは必定。
土曜が特にひどく日曜は改善したが、たんに客引きしなくても列ができていたから客引きする必要がなくなったのかもしれない。

さらには隣の引っ込んだブースと、隙間があって隣接する卓を構えるうちの悲劇的ケース。
引っ込んだエリアに人がいると、当然の流れとして隣接していながらもスペースに余裕のあるうちのブースに割り込んでのぞき込もうとして、最悪の結果として作品にぶつかり落下、破損。
土曜日にそれが起きたので、予防策として隣のブースとの開いた空間にTシャツを着せた置物を置いたが、それでも何度となくひやりとする場面があった。
様々な展示方法が混在するデザフェスゆえで、行列のできる有名店の前に列が並んでしまう個人商店の気持ちがとってもよくわかる。

最後にこれは以前から気になっている問題。
雑貨の即売会と勘違いしているのか、とにかく作品をさわり倒す。
今回うちのバジェットとメカバジェット軍団は頭が取れて、お互いに交換できる仕様になっている。
当然予備知識などないから、興味を持ってうちに近づき、なんの断りも躊躇の無く頭を持って持ち上げようとする。
すると頭が取れて、身体が卓に残る。
興奮した調子でやってきたものの持ち上げようとして頭が取れ、驚いて手から落としてしまったケース。
色はげや破損がなかったのが不幸中の幸いながら、当人もこっちもテンションだだ下がり…。

「触ってもいいですか?」の一言には「これ、首が取れるので身体を掴んで持ってくださいね」と進言するが、無言でいきなり持つ人には頭がもげた瞬間「壊した!」と冗談と本気の入り交じった一言を、分け隔て無く送ることにした。これは一番最初から使っていたが、まったくの無反応という稀なケース以外、「あ、すいません!」と反射的に詫びを口にする人が恐ろしく少なく、たいがいは苦笑いで済ませる。一人だけ言った瞬間、逆ににらまれて「冗談ですよね」とすごまれたけど。
話すきっかけとして「壊した」は、ブラックジョークさながらなのでよくないのかもしれない。
しかし、精魂込めて作ったものをなんの断りもなく触ってくるのはどうなのだろう。
さすがに「頭が取れるので持つときは身体を持ってね」と紙に書いておいたが、小さすぎたのか目に入らないようで、まったく効果がなかった。

自分がそうだから、相手もそうあるべき。
多種多様な生き方があるし、経験則もあるから「作品=デリケートなもの」と思わない、思えない、むしろ考えたこともない人がいるのは仕方ない。

一方で、ものすごい作りの凝った立体物なら触らないだろう。
ようするにそこらの雑貨のような見た目に問題があり、さらに触ってほしくなければ「触らないでください」と大きく警告を出すべきなのだろう。
またおさわりOkayの作品もある。

ただデザインフェスタが「アートごった煮イベント」なのか、それともただの「なんでもありの展示即売会」なのか、その線引きはあれだけ増えた出展者と来場者ゆえそろそろ明確化してほしいところ。
最大公約数が「今回のデザフェス、楽しかったね」と思えるようにするには、出展者や来場者のモラルに頼っていては、お互い基準の「そんな堅苦しいこと言わず、楽しければいいじゃん」がぶつかり合い無用のトラブルが発生するだろう。
もっとも数年前は開始や終了のアナウンスすらなかったイベントだもの、その運営になにかを期待するのはどうなんだろうね。
追加出展者パスも次回から値上がりするし。

先だって初参加したドールショウがおさわり厳禁はおろか撮影すら運営側から一定時間規制していたイベントだったので、よけいに感じるところが大きかった。

ちなみにドールものの方々はけして作品には触らないし、話しているうちにわかってくる造形系の人も同様。
むしろ話が弾んだ方々(買う、買わないは関係なく)は、総じていきなり作品に触れたりはしない。ようはそういう部分になにか通じるところがあるから話が弾むのだろう。気持ちの深いところってそんなところでわかりあえたり、逆に絶対に分かり合えなかったりする。

しばらく眺めていて、こちらから声をかけたときの顔のほころび方は皆同じ。
それがうれしい瞬間。
そうか。
「しばらく眺めていて」がキーワードで、いきなり触ることをしないから、知らず知らずに僕自身がかぎ分けていたのかもしれない。
ゴシック調の着飾った近寄りがたいクールさを持ったかっこいい御仁など、会期終了間近の帰りがけにわざわざ会釈してくれたし(マスクしてたから気付かなかった…)。
前回、なにげなく話したことを覚えていてくれた長身痩躯のメガネ男性など、世代を超えた話題で盛り上がって楽しかったし。
思い出せば、楽しいことの方がずっと多い。


でも次回のデザフェスは出ません。
一回お休みします。

ドールショウは抽選制なので通れば出ます。
むしろ出たいです。
ガチガチの規制で窮屈と感じる方もいるそうですが、僕はコミケやワンフェスなどとは比べようのない小さなイベントでもあれだけ徹底しているのはすばらしいと思う。

【2012/05/14 14:31 】 | デザフェス用 | コメント(2) | トラックバック(0) |
<<素敵な金縛りと | ホーム | 静岡小旅行>>
コメント
お疲れ様でした!
いつも着物で立ち寄らせていただいている者です(笑)
デザフェスお疲れ様でした。
今回はウチのブースにも来ていただいた上、購入までしていただき、ありがとうございました。
出店を始めてから結構経ちますが、他の出展者の方とこういった交流は初めてでしたので、とても嬉し楽しかったです!

今回の記事は、同じ出展者として、とても興味深く読ませていただきました。
私もお客の意識が、回を増すごとにどんどん悪くなっているように感じていました。
「あなたは普通のお店でもそんな事をやるの?」と聞きたくなる事が多かったです。
そういうことが無ければ本当に楽しく終われますよね・・・。

次回はお休みということで、とても残念ですが、また来年お会いできるのを楽しみにしております!

長々と失礼いたしました。
【2012/05/16 22:59】| URL | うずら #-[ 編集] |
おつかれさまでした!
うずらさん

こちらこそ、いつもうちの拙作を気にかけていただき、ありがとうございます!
以前コメントをいただいた際、和紙や千代紙での創作活動をされていることをこっそりのぞいたブログで拝見していたので「今回はぜひ遊びに行こう」と思っていたのですが、肝心のブース名をひかえ忘れるという体たらく…。

でもビックリするほどの安価でハイクオリティ&ハイセンスなアクセサリをGETしてホクホクです^^

来場者のモラル低下が世の中全体のなせる技だとすると実に悲しいのですが、人が増えるということはそれこそ雑貨屋感覚でやってくるものもいるわけで、その比率が増えたのかもしれません。
とはいえ、うずらさんもご指摘のように「この商品(売り物)の扱い方、お店でもやっているのか?」というお話を別のブースでも伺ったので、やはり質の低下は否めません。悲しいことですね。
ホントそれさえなければ、学園祭感覚のごった煮おもしろイベントとしてとてもいい場なのですが…。

ともあれ、こうして出展者同士、もしくは気の合う来場者さんたちとのコミュニケーションの楽しさは、そのマイナス部分を補ってあまりあるので次回出られないのが実に残念なのですが(海外に行く予定を入れられてしまいました…)、別にデザフェスを見限ったわけではないので、ちょっと先になってしまいますが、これからもよろしくお願いいたします!

【2012/05/16 23:24】| URL | 1ロヨ #-[ 編集] |
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://maruzoo.blog19.fc2.com/tb.php/2158-6f3ffe65
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |