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大奥~永遠~右衛門佐・綱吉篇
12/24(月) 晴れ(8度)

ユナイテッドシネマのポイントがあったので、たまたま地上波で流れていたのを見て意外なほどにしっかりした時代劇だったためうっかりはまってしまい、その後のドラマ版を毎週楽しみに見ていた「大奥」。
いわゆるトンデモ歴史もので、正直一作目の映画の予告を見た瞬間「あぁジャニタレ使った腐女子向けのイケメンドラマか。死んでも見ないタイプの映画だな」と内容よりも表面で判断させるに充分な絵面。
しかしマンガ原作がなにやら賞を取っていると耳にし、レンタルで借りるほどでもないが興味を持った。
そして地上波オンエア。
エンターテインメントとして、それなりにできているではないかと驚く。
正直、フジテレビ版「大奥」は安っぽい演出と、ちっとも笑えないコメディリリーフ(美味でございます~が毎回不愉快だった)、そして微妙に帰られている歴史観がどうしても好きになれなかった(ついでに音楽も)。

で、男女逆転「大奥」は、ようはゲームの「戦国BASARA」と同じにおいを感じたと。
トンデモなのに、細かい史実にはきわめて忠実。
荒唐無稽をギリギリのリアルが内包されているおかげで「こんなところは再現するのか!」と見ていて驚くし、またそれがうれしい。

そしてドラマ版の「大奥」はとにかく毎回話が重い。
キャラクターたちの心模様の移り変わりを丁寧に丁寧に描き重ねていくことで、役者のうまさも裏打ちされて珠玉のドラマとなっていた。
特に主演の多部未華子の芝居がすばらしく、「こんな芝居するわたしってすごいでしょ」的なにおいを感じさせない自然な空気感に魅了された。
堺雅人ももちろん良かったし、ダブルキャストとなる本作はしかもドラマ版の続きとあっては劇場に足を運ばねばならないと(その割に一抹の不安があってポイントを使っての鑑賞になったのだけど、奇しくもしれが的中してしまった…)。

で、劇場版第二作。
原作は未見の僕であっても「あぁ、これは原作の話をダイジェストにしたんだな」と感じさせるものだった。
ドラマ版のように時間がかけられないのは映画の宿命で、ならば思い切った換骨奪胎が必要なのにそうせず、なにやら話の流れでここを削ったら話が通じないであろう重要部分を洗い出して、それ以外はカットしていった、そんな印象だった。

菅野美穂はいい役者であるけど、綱吉としてはやや迫力が足りない。
吉宗の柴咲コウは風格があったし、多部未華子は初の女将軍としての葛藤が存分に出ていた。
きらびやかな元禄文化の中心となる綱吉は学問に秀でている文化人、でも生類憐れみの令に見られる後世の印象の悪さから、どうしてもぼんくらな優男イメージがある(イメージは人それぞれだと思うが、少なくとも僕はそう捉えている)。
では菅野美穂はどうか。
男狂いをにおわせる冒頭のシークエンスでは悪女感が足りない。
学問に秀でている風情も残念ながら乏しい。
幸薄い悲劇のヒロイン、復讐に燃えるヒロインなどははまり役だが、これはミスキャストと言わざるを得ない。
とにかく将軍綱吉としての風格がないのだ。

それは側用人柳沢吉保もしかり。
一途に綱吉を支えるためなら、桂昌院にも抱かれる気概がその風貌からは感じ取れない。
僕的には宝塚男役の女優さんあたりが背の高さがありすぎるかもしれないが、気の強い女としては申し分ないと思う。

テレビのドラマ版はそれぞれがはまり役で、見た目から「こいつはきつそう」「この人は軽そう」とわかりやすいキャストだった。

とはいえ、大好きなドラマ版からの続投となる桂昌院(元の玉栄)が有功(ありこと)にうり二つの右衛門佐と初めて会うシーンは、ある意味クライマックスとも言える高まりだった。
ふてぶてしい坊主となった桂昌院が、かつて有功に仕えていた頃にいきなり引き戻されるこのシーンは、ゾクゾクした。

ダイジェスト版としてつまらないかと言えばそうでもなく、前半の野心あふれる右衛門佐の立ち振る舞い部分は見応えあっておもしろかったのだが、いかんせん一粒種の松姫が亡くなってから年月が一気に飛びまくり、いったいいつ右衛門佐が綱吉に惹かれていったのかがまるでわからず、唐突にテレビドラマ版のような甘く切ないシーンを持ってこられても、観客としてはポカンである。

正直、ドラマ版第二弾として数ヶ月かけてじっくり見せるか、せめて劇場版全五編にすべきだったのではと思えてならない。

ドラマ版有功とのある意味ダブルキャストとなった堺雅人が、見事に別人を演じていただけに実にもったいない。

あとこれはドラマ版から感じていたことだが、坊主頭メイクが尋常じゃないくらいのリアリティで、これ頭剃ったんじゃないの?と思えるほど。
きけばハリウッド仕込みの特殊メイクだそうだが、後頭部のボコボコとした質感とか、ありえないほど自然。

それにしても西田敏行は時代劇にピッタリだわ。
刀を振り回さない役者なのに、時代物の空気感にハマル。
おんな太閤記仕込みはダテじゃないなあ。

テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画

【2012/12/24 23:54 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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