ワンフェス行ってきた
2/10(日) 晴れ(9度)

往復の交通費約2k、入場料2kと行くだけで4kが飛ぶワンフェス。
入場料高いがブース代も高いワンフェス。
いや、売っている単価も総じて高めなので、今日このときだけは萬券が飛ぶバブリーな空間。

そもそも頼まれものがなければ、好んでいきたいとは思ってない。
というのも昨年の同じ時期にそれこそ10余年ぶりに行って、あまりにデザフェスと違う殺風景な空気感にとてもとても楽しさを見いだせなかった。

ただあれから一年。
その間に造形関係のツイートをフォローしたりして、それなりに造形のお祭り的なワンフェスにも目を通しておこうかという気持ちには傾きつつあった。
そこに頼まれものである。
目標物はカエル。フクラガエルという生きたまんじゅうのような手足の短い卵形のカエルである。
僕も以前作ったことがあるし、うちにいたこともある。
ただ基本的に地中暮らしで、且つ繁殖に成功していない個体ゆえ、すべて自然界で捕まったものが輸入されてくる事情を知ると「かわいい」だけで飼っていいものかという気持ちの方が強くなり、亡くなってからは例えショップに入荷しても再度飼うことはしなかった。
ただ造形的にもとても魅力的な形なので、いわゆる緑のカエルしか知らない人はともかく、カエル好きを自称する人たちでは隠れたフェイバリット。
それが浮き輪をつけているという造形。
たしかツイートかなにかで流れてきたものを見たんだと思う。
※作った当人はブログしかやってないとのことで、たぶんそれを見て「これはいい!」と思った誰かがツイートを流したんだと推測。

とりあえず五千円くらいだろうと札がテーブルに一枚置いてあったので、それを握りしめて出掛けたのだけど、道中ことごとく目の前でバスや電車が行ってしまうという事態に遭遇。
今回、東京駅で京葉線を目指して延々歩くのがイヤだったので、有楽町線で新木場乗り換えで向かったが、これが通常使うルートより100円高いだけで、かなり便利だった。
うちの前からバスに乗って新桜台駅(西武有楽町線)をはじめて利用し、新木場、海浜幕張へ。
しめて990円。
帰りは事務所の魚たちへのエサやりもあってJRのみ利用。当初は歩いて帰るつもりが、人混みにことのほか疲れてしまいバス使用。こっちはトータル880円。
ただし東京駅の人混み移動は100円浮いてもちっともうれしくない。

そんなわけでタイミングが悪かったため、もしかしたら売り切れているのでは?と不安でならなかったけど、無事GET。ただし予想よりもかなり割高の6800円だった。1800円の持ち出しである…。
DCF00004.jpg DCF00003.jpg DCF00005.jpg

もっとも、ではその価値がないかというと、さにあらず。
レスキュー浮き輪が身体にフィットしていて、とにかく愛らしい。
色もキレイに塗られているし、満足のいくものだった。
さらにはブースの方とお話も弾み、満足度がさらにアップ。
以前デザフェスでいくつか購入(確かムツゴロウと小さいフクラガエル買った記憶がある)していたので、向こうもこちらを覚えていてくれたのがうれしいところ。
目立つキービジュアルはこの点ですごく便利である!

超絶リアル造形というのではなく、絶妙なデフォルメで、さらに塗装がツヤありで美しい。
ご本人曰く「本物そっくりに作るのは3Dツールでもうできてしまう時代なので、やはり好きな形にアレンジしたい」とのこと。この意見、すごく共感できる。
僕自身、超絶技巧派にはほど遠く、アプローチ的にはセミリアル派。
複雑なディテールを刻んでも、型抜きできなければ意味無いし、そもそも写真のように似せて作れず、色も塗れず。
怪獣などで、まるで画面から抜け出してきたようなまさに縮小コピーの造形ができる人をうらやましく思ったところで、おそらくその領域にはこれから何年かかっても追いつくことはできない。
それなりの絵を描くことはできても、写真のようなイラストや絵画がかけないのと同じ。
いくらがんばってもとどくことはないのは、人間の能力が平等とは無縁のものゆえ。
でも「作るのが好き」という気持ちを造形にのせることはできる。
僕はいつも迷っているけど、その部分だけは忘れないようにしてる。
あとは「こんなの作ったらウケルかな」が根底にいつもある。
ようは超絶技巧はない、塗装技術もたいしたことない、でもニッチなその筋が好きな人たちに「これを作るか!」とウケルようなものをチョイスするのは、どうやら多少なりとも自身の中で唯一誇れる部分のようなのでそこにかけていきたいなあ、と。

ちなみに浮き輪フクラの方の造形は、どれも丸みを帯びていてとにかくかわいい。でも市販のファンシーキャラのような表面的なかわいらしさ(テクニカルな再現度)ではなく、その奥にある「ちょっと変わった形の生き物が好き」がにじみ出ている。

さんざん迷って買わなかったのだけど、猫を大きめの頭にデフォルメした方は、塗装の方法を教えてくれた。あのサイズで3kは安い。でも同じように塗れる自信が、教えてもらった上でもまったく湧かなかったので諦めてしまった。たぶん塗装済で迷わず買うけど、お金が足りなかったかも…。
写真を撮らせてもらったので、あのふてぶてしい面構えの参考にさせてもらおうと思う。
DCF00002.jpg
残念ながら流し見だったのでブース名をチェックし忘れが痛い。

それから出掛ける直前のツイートでチェックした、昔のテーブル筐体はやっぱり完売してた…。
DCF00001.jpg

三時まわってから(到着したのは一時半過ぎ)やっとブースを見つけてけど「そりゃ売れてしまうよな」と。見せ方が思いっきり80年代場末のゲーセンでよかったなあ。複数台並べて、ゲーセンのように展示してほしいですわ、これ。

僕は他人の作った絵やゲームなどから「情熱度」を感じる能力がある(と信じている)。
どんなにうまくてもテクニカルなものには興味が無く、エネルギッシュなものが好き。「一生懸命作りました」ではなく「どうよこれ!」と訴えかけてくるようなこだわりがあると、もうたまらない。

デザフェスが楽しいと感じたのはそこ。
ワンフェスに足りないのはそれ。

人だかりのできているブースはこの際どうでもよく、ベージュの卓の上にポツンと造形物が置かれているだけ、その後ろで所在なさげにうつむき気味で座っているディーラー(おそらく作者)。
ワンフェスに出るくらいなので、それなりに造形には自信があるだろうに、完全に会場の空気に飲まれて背景とかしてしまっている。

僕自身、見せ方も下手なんだけど、少なくともデザフェスやドールショウでは周囲に圧倒されないように色つきのテーブルクロスはひくようにしている。もっともドールショウの場合、まわりが皆キレイな人形なので、うちのような異質な動物ヘッドキャラは沈むことはないという地形効果が。

足を止めさせるのはすごく難しい。
そして止めた足から買わせるのは、さらに難しい。

僕は今回、人間キャラの前では一切足を止めなかった。
参考資料に3k程度のものでも買おうかと当初は思っていたが予算もオーバーしてしまったし、そもそも展示されているように塗れる自信がない。
ゆえに流し見しかしなかった。
一方で、動物ものには極力足を止め、ディーラーに話しかけるようにしたのだけど、これが驚くほど話が弾まない。※浮き輪フクラの方はのぞく。
造形する人は基本シャイなのはわかる。
でも僕はデザフェスでもドールショウでも、卓の内側から足を止めてくれた方には時間を計っているわけではないが、特定のタイミングで話しかけるようにしている。
それは買わせようという営業ではなく、直接感想が聞けるから。
もちろん話が弾んで「じゃあ、これください」となればすごくうれしいが、作り手として目の前にあるものに対して「どう感じたか」を聞けることこそが最高の瞬間ではないか、と。

それなのに、こちらから「これ、いいですね」と言っても、話の突破口を開いてくれない。
もったいないよなあ。
同じ趣味というハードルの下がった状態なんだから、もっとお話ししましょうよ。

結局、買ったものは浮き輪フクラと、いつも別のイベントで買っている動物系の根付けの新作二点の計三つ。全部カエルというオチ…。
たぶんもっと予算多く持っていたら、他にも動物ものを買ったと思う。
懐が寂しい状態でいくべきイベントではないです、はい。

帰りがけ、昨日は飲み会の反動でダウナー系になっていたけど、今回はあれだけの造形イベントで僕だったらどうやって目立つか、目立つことができるのか?とそればかり考えていた。
【2013/02/10 23:16 】 | デザフェス用 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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