藁の楯
6/14(金) 雨のち晴れ(26度。かなり蒸し暑い)

仕事が完納できたので、ギリギリまだやっていた「藁の楯」を見に行く。
見たい映画はあっても、結局は最近見ているのって全部邦画。
というのも洋画はすぐに終わってしまうため。僕が見たいと思う邦画は、公開ひと月経っても上映している場合が多いので、結果的には見るチャンスがあるというわけ。

カンヌ映画祭では低めの評価。
テーマがテーマだけに落としどころが難しく、気持ちのよいエンターテイメントをどれだけ盛り込めるか?それだけを期待していったのだけど…。

オチについては、「さまよう刃」など誰しもが思い描く絶対的暗部をどうやって物語の中決着をつけるか期待しても、つまるところ明確な結論は出さずに終わるのが関の山。
さんざんたきつけて「僕にはこの結末がやっとです」みたいな。

本作もセンセーショナルなテーマゆえ、多くの観客は外道の清丸(本作の移送される犯人)に対してSPがやりきれない思いを抱えつつ、どうやってケリをつけるのかを楽しみにし、あのオチに納得がいかないという。
ゆえに評判がふるわない。

いやしかし、大事なのはオチではなく過程だと僕は思う。
あのオチ以外考えられないし、ならばその過程でどれだけ主人公たちに感情移入させるかがキモとなるだろうと。

徹頭徹尾外道に描いている清丸はベビーフェイスの藤原竜也では顔つきからして見えないというミスキャスト。彼の芝居は確かにいいが、けして心底腐った外道にはとうてい見えないのが、まず残念。
ステレオタイプでもいいから、もっと強烈な悪人面を連れてくるべきだろう。

いつどこで誰が襲ってくるかわからないスリリングな展開を期待したが、守るのがたった五人。
どうせ一人一人フェードアウトしていく展開ははなから読めているから、まず人数が少なすぎる。
ハリウッド映画のようにモブキャラが無尽蔵に死んでいくくらいしないと、そこまでして守る価値あるのか?が映像としては見えづらい。

また同じSPなのに大沢たかおは防弾チョッキ着用、松嶋菜々子は未着用と、ディテールの詰めも甘い。
また殉職する二人(キャラ名は伏せる)いまわの際のセリフがまったく同じじゃ、二人目の死亡シーンに心揺さぶられることもかなわない。
そもそも松嶋菜々子はスーパーウーマン的な描き方かと思いきや、いちいち隙がありすぎて「こいつホントに敏腕なのか?」と疑いたくなる。

「国内ではじめて発砲するSPになるかもしれませんね」なんて思わせぶりのセリフが最初にあるので引き金を引くのにさぞやためらうかと思ったらまったくそんなことがなかったりと、「このネタ、センセーショナルでいけてるだろ?」な出落ち感満載な映画だった(原作もそうなのだろうか?)。

そして三池崇史監督らしさは微塵もなく、職業監督っぽいデキ。
アップ多用だから顔芸も多いし。

期待してなかったのに、話の展開からして期待はずれだった。
最悪だったのはエンドロールの氷室京介の歌。
テーマにそぐわないビジュアル系歌詞と歌い方では、みな席を立つのも頷けるわ。

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

【2013/06/14 22:55 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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