クロニクル
9/27(金) 晴れ(23度。さわやかな晴れ)

たまたま見た朝のワイドショーの下卑たタレントが客寄せパンダ的に映画が紹介していて、タイトルからどうせ美形吸血鬼のラブロマンス系だろうと予測。
ただなにげなく映し出された超能力場面がそれとなく気になり、まったく期待せずyoutubeで予告を見てみたら、これがなんとも生々しい空気感。
いわゆる投稿動画のていで、やけにリアル。
いや、描写がではなく、その空気感が。

首都圏のみしかも二週間限定公開。
さらには新宿シネマカリテなら、期間中いつでも1kで見られるという大盤振る舞い。
公開初日が待ち遠しく、矢も楯もたまらず初回の10時にさっそく見に行った。
いくら公開初日初回とはいえ、平日金曜日それも午前中である。
客の入りは90席のハコの半分以下。
そこまでの話題性はないし、これはしかたない。
でも見た人からの口コミで今後広がっていくかもしれない。
残念ながらパンフのたぐいは無し。チラシを一枚だけもらって帰ってきた。

ぱっとしない高校生の主人公のアンドリュー。
いじめられっ子なのは、その家庭の境遇から内向的になってしまったがゆえか。
そんな彼がいとこと学校の人気者の黒人とともに、あるきっかけで超能力を持ってしまう。

ことさらに弱者がチカラを持ったことにより暴走していくのは、いかにも王道展開。
ただそこに「力を持ったことで一人うじうじと悩む」という日本的なアプローチがない分、見ていていらつくことがない。

きわめてライト感覚でいたずら目的に超能力(主にサイコキネシス)を使って、それをカメラでおさめているのが、妙にリアル。
予告でもふんだんに使われていて完全なネタバレ(何も知らずに見たら驚くけど予告で繰り返し見たら見慣れてしまうという意味)なんだけど、それ以上の見せ場があるので新人監督、無名な役者の映画紹介のつかみとしては正しい判断。
それに予告で見える超能力発揮シーンは、わりと一部にすぎないし。

POV映画のため誰かが常にカメラを回している必然性があり、それがいたずら目的までならいいのだけど、どうしても後半の山場になるとそれが困難になってくるのがちょっと残念なところ。
特に最大の見せ場で主人公といとこの表情をカットバックで切り替えて見せるのは、それまでのリアルな空気感がなくなってしまい台無し感は否めない。
完成した作品に対して素人が「僕だったら」的な言い方はイタイのだけど、あの場面は誰かのカメラで思いっきりズームして、二人の表情を追わずにジェスチャーで伝えてもよかったのでは?と。

むしろ気になったのはそこだけで、あとは83分の比較的短めのランニングタイムも手伝って、ぐいぐいと引き込まれる内容に大満足だった。

超能力という題材ゆえAKIRAや童夢の影響は多々あり、「パシフィック・リム」に続いて二本のお家芸をここまでリアルに描かれてしまうと、なんだかやるせない。

ただ特筆すべきは「超能力バトル」にしなかった点だろう。
「スキャナーズ」に代表される(AKIRAでもその描写アリ)頭が爆発するような見せ方もなく、そういった意味でも非常のリアルな見せ方だったと思う。
力使って頭ポーンは正直見飽きたもの。

あとは空中浮遊のポーズ。
たいがいは背筋を伸ばしてすくっと姿勢良く立ちつくす感じに描くのに、本作では非常に不安定なポーズ。無重力空間でふわふわ浮いているような、そんな印象。

王道展開の中、そんなちょっとした描き方が妙に新鮮で、実によかった。

まったく関係ないけど、シネコンではない単館系ゆえ事前の予告編で流れた映画が、すべてもおもしろそうだったなあ。
「天使の処刑人」は今月の映画秘宝で紹介されてたけど、予告でぐっとつかまれた。銃の射撃音が「パン。パン。パン」とやけに軽いのも印象に残った。

http://www.youtube.com/watch?v=StX8ww4AmtI

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2013/09/27 15:10 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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