全日本フィギュア 女子フリー ソチ代表選手発表
12/23(月) 晴れ

15時にさいたま新都心駅で待ち合わせて、北与野駅で帰路についたのが22時半。
その実、7時間に及ぶ観戦となった。
ちなみにこれでもアイスダンスは未見でペアから見たわけだけど、それすらジュニア二組、シニアは一組なので、実質女子フリーが大半を占める。

今回は出走順表(言い回しは正しくないけど)もしっかりゲットし、前回よりも上の階ゆえに双眼鏡も事前購入。ただガチャ目なので、やはり見づらい…。

直前の情報で、昼の番組「ひるおび」に佐野稔とともに出演していた武田奈也が物販の売り子にいるというのを聞きつけ、まずそこでボルテージ上がった。
基本的にフィギュアスケートは浅田真央が14歳だったか、まだ荒川静香が現役の頃から見始めているので、この元選手も見ているはずなのだけど、引退していたのは知らなかった。
ただとにかく笑顔が魅力的で、番組内では佐野稔がほとんど話している隣でにこやかに頷いている印象だった。
ようはついさっきまでテレビ画面の中にいた人が生で見られると。

買う予定はなかったブランケットを購入し、サインを入れてもらい、写メも撮らせてもらう。
ただフィギュア観戦の観客のほとんどが女性ということもあり、ある意味バーゲンや福袋争奪戦を勝ち抜ける女性のしたたかさを肌で感じた。
男性諸氏メインのアイドル握手会のような前に割り込むとか隠し撮りのようにカメラを断りもなしに向けることはほとんどないため(イタイ客はいても)、なかなかに衝撃的だった。
並んでいたつもりが前に三人くらい割り込まれたし、その中でも極めつけは何も買っていないのにペンと台帳を渡してサインをねだる人とか、ちゃんと商品を買って写メを撮らせてもらっている後方から勝手に撮っていくとか、女性はタフである。

ただひるおびがらみのお話ができたので「ほとんど佐野先生がお話しになって、わたしはしゃべってないですけどね」と聞けたのは、かなり貴重。さすが体育会系縦割り社会なので佐野稔の敬称は「さん」ではなく「先生」なのね。

というわけで、観戦前からかなり興奮気味で間違った意味をあえて用いるなら「テンション上がった状態」。

また危惧していた4階からの観戦も、前回と違いリンクを真横から(しかも正面スタンドの位置)見るため左右の移動幅が掌握できて、まったく杞憂だった。
スケール的には肉眼で1/48くらいだけど迫力は充分。
むしろ持参した双眼鏡で見ると、その移動幅について行けなくて、見失ったり左右に目標を追うので酔ってしまう。
またいかに手ぶれがひどいかも実感するため、演技開始食後や終了時のように演者の位置がほぼ固定されているときだけ使うことにした。

メイングループの登壇までかなりの時間を要するので(第4グループは19時15分からなので4時間もある)さてどうしたものかと思うも、目の前で繰り広げられるフリー演技は女子ゆえに華やかで、そこまで苦にならず。
むしろ昨年テレビでピックアップされていたような時期有力選手が第1グループにいたり(庄司理沙がこの位置にいることに驚いた。相当にスランプだった模様)、下位ランクの選手たちと上位選手の違いが素人でもわかって興味深い。

これは自分に当てはまることなのだけど、一応ドットでご飯を食べることのできる僕だが、S級や一流のすさまじいレベルの人たちと比べるべくもなく、その実力は劣る。
しかし一応はプロとしてやらせてもらっているので、同じリンクには上がっている。
そのことに少なからず誇りは感じているし、一流に届かなくても一生懸命自分の持てる力でがんばるほかない。
なんだかそういった部分で下位選手にシンパシーを感じてしまった。

メインの第4グループは超有名選手四名に、今季調子の良い新たな風となる選手が二名。

前日のショートでは、それこそみなノーミスで完璧な演技をぶつけ合い、点数も拮抗。

一番手となるのは宮原知子。まだジュニア然としたかなり若手の選手。これがこの第4グループの最初というのは、端から見ても尋常じゃないプレッシャー。
とにかく会場は、最初のジャンプが成功するか否か固唾を呑んで見守る。
そして成功するや、割れんばかりの拍手。
おそらくここで選手は勢いに乗っていく。
宮原選手は一番手に飲まれることなく、すばらしい演技で終えた。

そして続くは鈴木明子。ジャンプが決まるたびに拍手、美しいスピンでまた拍手。最後の決めでスタンディングオベーション。
貫禄、風格を感じさせる本当にすばらしい演技で、いつまでも完成が鳴り止まない中、リンク入りするのが安藤美姫。
テレビではどう映ったかわからないが、滑り始める前にもう感極まっている印象。
泣いているのでは?と、1/48の兵隊人形くらいしか見えないのに、そんな空気感が出ていた。
そして二回目のジャンプでまさかのすっぽ抜け(たしかサルコージャンプ。アクセルとこのサルコーだけ僕にもわかるようになった)。

テレビでは感じられないのは、あの会場のジャンプをミスした瞬間の恐るべきガッカリ感だろう。観衆の誰しもが「あーあ」とため息をつき、それが演者の全身に降り注ぐ。
無名の選手ならまだしも、期待を一身に受けての一流有名選手だと、その失望への負のエネルギーは計り知れない。
僕も含め、観客にもちろん悪意なんて無い。
ただ「うまくいかなかった」に対して素直に感じる「このミスで鈴木選手や宮原選手と同ランクにはいけない」がストレートに安藤選手に降り注いでしまう。

前回見たのは男子のショートだったので「まだ明日がある」があったが、今回はフリー。
しかも代表選考を決める重要すぎる試合。

その後、安藤美姫はミスを重ね、素人目に見ても後半ばてていて、演技にキレがなかった。
前日にテレビで見たショートのすばらしい演技の続きを期待してたのだけど、なんか気負いすぎて力んでしまった印象。
父親を公表しないデキ婚で、「お母さんでもオリンピックに」なんてなめたこと言ってるんじゃねぇ!というネガティブ意見を見事に払拭した昨日のショートだけに、実に残念だった。

失意の安藤の後に登場したのは、今井遥。この選手はこのグループの中で、唯一知らない名前(宮原はショートで印象に残っていた)。
普通だったら有名選手の代表権争いに気圧されるだろうに、そこがやはりこの最終グループにエントリーされるだけはある。
これも安藤美姫のミスでややお通夜ムードになりかけた会場を沸かせるよい演技で、続く村上佳菜子にうまくバトンを渡した結果になった。

その村上選手は、鈴木選手に続けとばかりに、これもすばらしいミスのない演技。
特に最初のジャンプが決まり、二回目のジャンプを決めた後から、会場の空気をものにして最後までその勢いで見せてくれた。

こうなると大トリを飾る浅田真央への期待値は天井知らずだろう。
でも普段の彼女ならそれに答えるメンタルを持っていると思うし、きっと先の選手たちに負けない、いや格の違いを見せつける演技を見せてくれるだろう。
そんな観衆の期待を双肩に乗せて最初のジャンプ、トリプルアクセルに挑む。
しかし失敗。
ただ前日の羽生選手も最初のジャンプ(4回転サルコー)をミスっても、そんなことものともしない立ち直しで以降のジャンプはノーミス、最高の演技で終わらせている。
浅田真央のトリプルアクセルは今季決まったこともないし、だから会場はそこまで失望には包まれなかった。

しかし二度目のコンビネーションを絡めたトリプルアクセルがすっぽ抜けて、しかもコンビネーションにならないという、にわかに信じられないミスを犯したその瞬間、もう完全にお通夜だった。

「なんで?」という無数のクエスチョンマークが、浅田選手を襲ったに違いない。
さらに信じられないのは、後半のジャンプでもミス。
手拍子こそあったが、最後のステップはもはや悲壮感以外の何物でも無かった。

本人の同様は表彰式でも明確で、賞状で首から提げたメダルが隠れてしまっているのにも気づかず写真撮影されていて(村上佳菜子はすぐに気づいて直していた)、ショックの大きさを隠すことすらできていない様子だった。

そして今回、ある意味もっとも注目されているのは、ソチへの代表選手発表。
アイスダンス、ペア、女子の表彰を終えた後、30分ほどのインタバルを挟んで、いよいよ登壇する代表選考委員会。
その前に、表彰時に議員の橋本聖子が選手の名前を読み上げて授与するのだけど、あからさまに読みづらい日本人とのハーフというだけで日本代表に選ばれている男性選手をことごとく噛んでしまい、間違えていたのは正直噴飯もの。
誰しもがたとえそれがDQNネームだとしても、自分の名前には誇りを持っているし、それを間違えるのは失礼千万。
僕も石丸はまだ理解できるまでも、なぜか市村と間違えられるケースが少なくなく(最近、かつてない間違いの宗丸というのがあったが、なにをどうすればそんなミスが生まれるのか異次元の発想にただただ感服した)、そうじてとても不愉快である。
読みづらく、どこできるのかもわからない横文字名前ゆえ間違えてしまいやすいだろうが、前もって読み込んでおけばそれはある程度回避できるだろうに。
そもそも、そんな横文字名前で日本代表にするのが間違っていると思えてならないが…。

高橋大輔の名前がコールされたのは、最も最後。
しかも思わせぶりなタメがあり、「た」の音が聞こえた瞬間、本日一番の黄色い歓声が上がった。
真央ちゃんが失速してしまったため、競技での大歓声は期待がかなわなかったため生まれることなく、むしろ誰しもが望んででももし選ばれなかったらという本人以上に周りの応援しているファンたちをやきもきさせた一夜を越えてコールされた名前に最大限の賞賛は頷ける。
まさに会場が一体となった瞬間。

その場に居合わすことのできたことは、かつて無い興奮と幸せ。
ルール自体、ジャンプの判別もほとんどできない僕ではあるが、またぜひ会場に足を運んでみたいと強く感じた。

あの歓声で持ち上げる瞬間、逆にため息で押しつぶす過酷さ。
それが衆人の前で演技するということ。
テレビでは感じることのない、きわめて正直で残酷なシステム。

テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

【2013/12/25 01:52 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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