恵比寿駅はしもとみお彫刻展に行ってきた
3/25(水曜) 晴れ(13.3度)

Instagramで恵比寿駅中で動物の木彫り彫刻の展示があると知ったのが昨日。
オランウータンの子供の彫刻なのだけど、顔つきが恐ろしくリアル。でも身体は実に荒々しい削りという、実に絶妙なコントラストに目を奪われた。

これは実物が見たい!
その方の記述に作者は「はしもとみお」さんであり、恵比寿駅中で今週土曜の28日までやっているとのこと(後で調べたら昨日の24日から始まっていた。五日間の会期)。

急ぎ恵比寿駅に向かった。

最近電車に乗る機会がめっきり減ったため、他者に対してあまりに無遠慮な連中への態度に対しての免疫が著しく落ちている。
卒業式後なのか、男二人、女三人で改札前を微妙な距離感でふさいでいる中学生くらいの連中。
明らかに僕よりも背が低いのに座りが浅く大股開きで、僕の膝の位置よりも前方に突きだしている全身たばこ臭のスマホ野郎。
座っていたのに、なぜかコーナーが空いたらそっちに移動してきて、僕に先を越されて舌打ちする初老の男性。

そんな調子でひたすら気分が悪く、でもきっと彫刻を見たらそんなもん吹き飛ぶだろうと、乗り換えた山手線に揺られる。

目的の場所は勝手に改札内と思っていたが、改札の目の前の小スペースだった。
作家が在廊してなくて大丈夫なのだろうか、壊されないだろうかと思っていたが、どうやら自販機のイベントでスタッフが多数在中しており、それはまったくの杞憂だった。
もっとも触れることをすっかり失念していて、写真ばかり撮っていたけど。

買ったはいいがイベントの時くらいしか使っていない(持っていくのを忘れてしまうため)デジカメを持っていって正解だった。
ipodでもいいかとも思ったが、こればかりはカメラで大正解。

元々の目的はオランウータンの子供だったので、まずその実物をまじまじと見る。
右手の指の一部が欠損しているのが残念だけど、顔は実物のようにみえるほど精巧。
でも身体はノミで彫ったような荒々しさ。
このコントラストが絶妙。
目はどーるあいかと思ったけど、描いたものだった。
瞳孔とかけっこうゆがんでいるけど、それがまた生命感を宿している。おそらくニスだろうけど、少し離れた場所で見ると、本当に生きているような目の輝きがすばらしい。

自販機を挟んで大人のオランウータンの胸像も飾られていたのだけど、これがもう山のよう。
毛並みもさることながら、顔のディテールが恐ろしい。
近くで見ると実になんてこと無い彫刻刀で彫っただけに見えるのに、全体で見ると本物のしわにしか見えない。

なんだ、このディテーリングは!

写真のような油絵も、すごく近くで見ると荒々しい筆遣いだったり、奇妙な色が隣り合っているのに、離れてみるとそれらが対象物の質感を形成している。
頭でわかっていても脳内変換されて、なんてことないただのくぼみが命を宿す。

しかも全身にくまなくディテールを施すのではなく、前述のオランウータンの子供のように緻密さと荒々しさが同居していて、それがたしかな形取りの裏打ちから恐るべき生命感をもたらしている。

今にも動き出しそう。

本物を剥製にしたものは、本物なのに生きてない。
そんなことは当たり前なのだけど、正確無比なディテールを施しても「生きている」感じが出ないのが剥製なんだと思う。

でも木彫りのこれらの彫刻は、まさに生きてる。
動きの一部を切り取れば、たしかに躍動感は出るが、展示された彫刻のほとんどが素立ち。
ただぽつんといるだけ。
でも見上げる犬の表情、ガゼル(だと思う)の微妙に警戒しているような立ち方、もはや羊毛にしか見えない羊等々、どれをとっても命を感じる。

帰宅後、作者のはしもとみおさんのサイトを拝見し「命にこだわる」という彫刻に対してのポリシーを読み、なるほどと合点がいった。

しかしすごかった。
圧倒された。
ただ技術的にスゴイものには正直僕はなにも心揺さぶられないのだけど、なんだろう、もう興奮して仕方が無い。
動物というアイテムの選択もあるかもしれないが(そういや両生類、カエルとかは作ってないみたい。残念!)、僕も動物の立体物を作る趣味があるので、なんとかあのディテーリングを参考にしたい。
特にオランウータンの毛並みの質感は、もうずっと見ていたいほどだった。

芸術に触れると心が潤う。

帰りは無遠慮な連中など目の片隅にも入ってこなかったのは言うまでも無い。
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【2015/03/25 20:02 】 | たわいもない日記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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