寄生獣 完結編
5/1(金曜) 晴れ(27.4度)

ちょうど先週、前編の地上波オンエアを見て以来、寄生獣熱が高まり、どこかにしまったはずの原作コミックがどうしても見つからず、コンビニ本もどういうわけか三作中「生」しか売って無くて(寄・生・獣の三冊)、もう辛抱たまらずまんだらけで映画公開にあわせた版を全巻購入。
もっと時間をかけるつもりだったのに、結局二日で読み切ってしまった。
勢い、次作「七夕の国」も読了する始末。

で、公開から一週間。
奇しくもちょうど今日は映画の日。もっとも金曜なので会員特典で1kで見られることもあり、久しぶりに映画館まで足を伸ばした。
前回見たのが昨年夏の「イントゥザストーム」以来というのだから、映画館で見る映画好きが聞いてあきれる。

しかしその久しぶりの映画館は鑑賞環境が最悪だった。
右隣に複数の中学生男子集団。
最初はま隣だったので、少しでも上映中にしゃべったら恫喝してやる気持ちだったのに、間にひとり上映間近で入ってしまったため、それも出来ず。
案の定、携帯で時間は確認するわ(視界の隅に光源が何度か見えた)、おたがいの感想はしゃべりはじめるわ。

友だちのうちでDVD見てるつもりなのか。それとも今感想を言わないと死んでしまうのか。

原作は10巻。前後編あわせてもせいぜい4時間程度。
全てを描ききれるわけもなく、当然登場キャラも絞る。
むしろそれは正しい選択で、ただ漫画を実写にしただけでは正直意味は無い。
漫画では描ききれない細かな表情の芝居や、内面から出てくる心の葛藤などが見たいのだ。
ハリウッド大作なら大仰な演出も期待のひとつだが、予算が振るわない邦画にそれを期待するのは、さすがに厳しい。

ただ劇場で前編を見た人曰く「ズタボロカットのダイジェスト版でしかない」と言われているテレビ版でも、うまく消化してるように感じたので、そのあたり「どこを描いて」「どこを省略するのか」が楽しみだった。

原作漫画では新一の寄生生物との融合で際立ってきた冷酷さがつまびらかになる加奈のくだりが映画版では描かれないようなので、さてどうなるのだろう?と。
加奈はかなり重要なシークエンスで、里美が新一に対して失望して一時期離れる結果となるため、ここを省いてしまうことでどのように展開されるのかと思ったが、そんなことは関係ないくらいに詰め込みすぎたスピーディな話運びになっていた。

原作を読んでいるものにとっては「あぁ、これはあのシーンをカットしてつないだのか」とわかるが、未読のものにとっては唐突に登場する三木の存在、そして後藤とのくだりがわかりづらすぎる。

また軍隊では無くSATにしたのはいいとしても、田宮良子と市庁舎との作戦遂行を同一時間軸にはめるしか無かったのは、いささか展開を早めすぎだろう。

後編でまとめるしか無いためそうした処理なのだろうが、倉森と田宮良子とのくだりはどうしても必要なシークエンスゆえこれも盛り込むことで、とにかく話が複数同時に進むことになり、それぞれの思惑が薄らいでしまったのが非常に残念。

特に母とのくだりは前編でやってしまったため、新一と田宮良子の赤ん坊のくだりはどう処理するのか、胸の傷は?出ない涙は?と期待したが、残念ながら弱い結果に。

ただ不満ばかりというわけでもなく、原作ではひとりでは無いという心の支えにもなっていたはずの宇田さんが未登場で父親もいないから新一はただひたすら孤独に戦うわけで、だからいささか唐突なラブシーンも里美が唯一のよりどころとして理解できる。

なにより橋本愛のセミヌードも辞さない女優魂がすばらしい。
原作ではわりと象徴的なシーンだったから、これをあえて描いたのがサービスショットなのかとも思えるが、誰も理解者がいなくて(父親も元々いない設定)孤独に戦い、しかもミギーすら失って、もうどうにもならなくなった新一の支えとして現れた里美と身体を重ねることは別に不自然でも無い。

ただ唯一、そこは描いておくべきだっただろうと思うのが、浦上のくだり。
原作ではお互いを知った上でのラストシーンになるのだけど、映画版では浦上の一方通行。
ゆえに新一にとっては、あまりに唐突に出てきたよくわからないヤツでしかなく、そうなると「自分は化け物サイドだった」と独白しようとして里美に止められるのも、これまた唐突すぎる。

もっとも突き落とされる際の橋本愛の芝居がすばらしすぎるんで、まぁどうでもいいんだけど。
その前の声にならない悲鳴とか、とにかくこの人の芝居がよかった。

あとは。
深津絵里のアップに耐えられないそばかす?が残念だった。
芝居はよかっただけに、もうちょっとなんとかならなかったものか。
【2015/05/01 16:29 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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