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進撃の巨人
8/7(金曜) 晴れ(37.7度)

あらゆる意味で話題沸騰中の「進撃の巨人」を仕事を早めに片付けて、夕方の回に見に行く。

提灯記事を通り越して、身内びいき極まった映画秘宝の絶賛コメントのほとんどが、実は「巨人の造形」か「巨人の人食いシーン」だと深読みしなくてもわかったので、その部分のみに期待して。
そもそも原作マンガもアニメも未見で、キャラクターは一切知らない。
せいぜい脚本を担当した町山なにがしが映画秘宝内で語った「原作はドイツの話なので、それを日本人キャストでやると破綻するから日本寄りにキャラ名を変えた」とか、主人公の行動原理が母の仇では無く恋人の仇にリライトした(この部分はプロデューサーの提案とのこと)等くらいの事前情報。

だから「原作と違う」「ひどい改変だ」とは思わないラッキーな鑑賞と言える。

学校は夏休みとは言え、平日の夕方、社会人にはいささか早い時間の17時半開始。
公務員さんなら17時終わりで速攻入れるか。ま、どうでもいい。僕は自営業だもの。

映画ってのは冒頭のつかみが非常に大事で、全く知らない世界に瞬間的どれだけ没入できるかにかかってる。
OPアニメは予告で見た、もはや手垢のついてまたかとげんなりするささやきボイスの林原めぐみじゃなくなっただけでも好印象。
綾波はキャラとしてエポックメイキングだったが、もうあの芸風は「またそのパターン? もう飽きたんですけど」状態だもの。短編の実写版巨神兵は、台本含め本当に残念だった。

ともあれ、なにやら何かにいらだっている主人公が郊外のミサイルみたいなところに立っていて親友とおぼしき男と女と三人で、まさに現代人のような浮ついた中身のない会話で「なんかオレの仕事ってこれじゃないんスよねー」と居酒屋で管まいている感じ。

そもそもエレンって男の名前なのか。ミカサの方が女って、この時点で困惑する(もう一人は聞き取れなかった。ガンツで中坊やってた役者)。

もうこの時点ですでに退屈。
さっさと巨人を出して見せ場を見せてくれ。

壁の向こうに何がある?とお約束な展開で、壁の間近まで行くものの、さてどうやって越えていくんだろう?なんて思っていたら、突然巨人来襲。

カタルシスあふれるシーンになるはずだよ、ここは。
だって100年現れなかったという巨人が出てきたんですもの。
何かにいらだっている主人公は自分のいらだちも忘れ、とりあえず彼女の手を引いて自宅に戻ろうとする。
地下シェルターか何かでもあるんだろうか?

巨人が壁を壊したことでなのか、街には隕石のような飛翔物が飛来、次々に着弾し建物を粉砕する。
でもなあ、ガメラ3の「109が爆砕した!」みたいな気持ちには、見たこと無い景色だからならないんだ。
そもそもなんで隕石みたいなのが飛んできてるの?という疑問が先行してしまう。

それにしても巨人の造形が映画秘宝のスチールでも見ていたが、フォームラバー感(今は違う素材を使ってるかもしれない。CGIになる前の映画でよく使われた特殊メイクなどのゴム素材)まるだしでちっとも生きてる感じがしないのが残念すぎる。

造形を担当した西村造形だかがTwitterで「金で頬をはたくようなハリウッド映画とは予算のかけ方が違うんだ」的に発言していたのを目にしたが、作り手が「予算が」を言ってはイカンですよ。
無いなら無いで工夫するのがプロだし、台所事情を他所と比べて話すのはもっともしらける発言だと、僕は捉えてます。

80年代の「遊星からの物体X」の特殊効果を担当したロブ・ボティーンは、あの当時でも恐るべき造形でゴムの質感皆無だったから、ようは造形の腕の問題なのではと思えてならない。

スカルピー(樹脂粘土)では生々しい皮膚感が作れても、それが人間大の大きさになったときにちゃんと「生き物の質感」になるかは、やはり技術的な部分で全く違うのだと思う。
むしろ今は教鞭を執っているスクリーミング・マッドジョージならもっとすごい巨人造形が出来たんじゃないかと思う。これも予算の問題でしょうかね。

さらに驚愕なのは、その後に登場する巨人たち。
白塗りの暗黒舞踏のような全裸の人間。特殊メイクで奇形度マシマシになってるとはいえ、もろに人間。着ぐるみですら無い。
CGでは質感的な生々しさが出ないからと、それで生身の人間を巨人としてチョイスしたとなにかで目にしてはいたが、これがもう開いた口がふさがらないビジュアル。

で、こいつらが割と無慈悲に人を捕まえては喰いまくるのだけど、洋画のような断末魔の絶叫ではなく「やめて、助けて、ごめんなさい」とか、不良に絡まれたしょぼくれたサラリーマンのような声を上げるから、近年まれに見る寄生獣なんかそっちのけの流血量なのに、もはや残酷さは微塵も無い。

最初からストーリーには期待してなかったから、「声を出すな。悲鳴を上げるくらいなら舌を噛め」と上官に口を酸っぱく言われている次のカットで楽しげな談笑とか、とりあえずセックスシーンに乱入してくるジェイソン的なオマージュ(でもそのセックスシーンは本当に必要なのか?)とか、なにからなにまで破綻している。

最終的に巨人同士の戦いの場面で人間側?の巨人も、これまたゴム感がひどく、もはや肉襦袢にしか見えない。
バトルシーンはどばどば流血してなかなかに迫力があるが、なぜか懐かしい昭和トクサツの建物密集地なのに戦うスペースがあるので「あぁ、これは怪獣プロレスの今風にCG処理して流血させているのね」とどんどん熱が冷めてくる。

ともあれ一度もあくびが出なかったので、それなりに夢中になって見ていたのだけど、完全にノリが40年代特撮怪獣映画だった。

毎週テレビでやっているデスノートにせよど根性ガエルにせよCG使ってるのに、あえてアナログ特撮を打ち出し日本人の意地を見せると気炎を吐いているようだけど、先駆者たる円谷英二は時代の最先端を行っていたはずで、もし存命で彼の現役時代にCG出てきたらその手法は精力的に取り入れたように思うのですよ。
ノスタルジーで昭和特撮を打っていくのは別にいいけど、こと巨人に関しては「何かの冗談ですか?」にしか見えないビジュアルシーンはどうなの?
ガメラ3は着ぐるみでもちゃんと巨大に見えたし、渋谷の街にいたように見えたんだけど、奇形児全開の裸の役者はどうひいき目に見ても巨大感はなかった。

で、じゃあCGは全然使わないの?と思ったら、エンドロールで無尽蔵にCG会社に発注していたみたいで、むやみやたらに多かったし。

見世物小屋的な楽しみ方、怖いもの見たさで見る分には、まさに「トンデモ映画」でアリでしょう。
あ、石原さとみはどんな映画に出ても、自分だけは全力投球120%で芝居するから、彼女のシーンだけは見応えアリです。
【2015/08/07 21:54 】 | 映画鑑賞記 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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